日付、時間:2004年9月7日 12:30
氏名: TY
所在都道府県: 滋賀
職 業: 主婦
年 齢: 30歳
性別: female
質問:
こんにちは、初めてメールさせていただきました。よろしくお願い致します。
上顎の前歯 右(1)についてなのですが、15年程前に抜髄し、その8年後に再治療し、
今年6月からまた再治療しています。もともとは他の部分の虫歯で診察したのですが、
レントゲンで化膿が発見されて、3ヶ月の間「お薬の交換」と言う作業を繰り返して
います。8月頃から歯の色が黒くなって、よく見るとひび割れがあり、歯茎に軽い疼
痛を感じるようにもなりました。以前から変色はあったのですが、治療を始めてか
ら特にひどくなり、主人や子供にも指摘されるようになりました。
初診では「根管に血液と膿が見られるのでお掃除していきましょう」とのことで、
それから10日ごとに薬の交換をしてきました(治療後、舌が歯の裏にあたるとし
びれるような辛い味がしました。人体にも歯にも有害なお薬なのでしょうね。)。
8月末の治療で、根管を金属針でつついたところ激痛が走ったので、先生に伺ったと
ころ「今日お薬を根の先まで入れて、レントゲンできちんと入っているのを確認した
ので大丈夫です」と仰るのですが、治療から1週間経った今でも軽い疼痛があるので、
まだ神経が残っているのでは?と心配です。
変色が気になり、歯の漂白を申し出たのですが、「来週から漂白に取り掛かりまし
ょう」とのことでした。その後こちらのHPを拝見して、このまま治療を続けていいの
か(この歯医者に通いつづけてよいのか)不安になってしまいました。
質問ですが、歯が黒色に変色するのは、抜髄の歯にはよくある事なのでしょうか?
それとも残った神経や異物が腐敗してヘドロ状になったという事でしょうか?
将来的に差し歯にすると思うのですが、河田先生に診て頂ければ、今の歯が大体どの
ぐらい持つか分かりますか?
どうぞよろしくお願い致します。
感想:
初めは審美にこだわり「歯の漂白」で検索して、先生のHPにたどり着いたのですが、
今は「歯を大切にするためするべきこと」の考え方が変わりました。
抜髄して15年も経っているのである程度茶褐色(アメ色)にはなっていると思います。
ご質問の黒色は、ご想像どおり残った神経や異物が腐敗してヘドロ状になったものが
しみこんだものと思われます。脱色(これまたとんでもなく怖い薬!)でも無理ですの
で最終的にはさし歯という選択が正しいと思います。
ヒビが色素のしみ込みであれば的確な根管治療で治る可能性があります。本当のヒビ
だと回復は不可能です。歯茎の腫れの原因がヒビなのか根尖病巣なのかが気になります。
治療できたとして、どの程度もつかはわかりませんが、治療の可能性については何かし
らの解答が得られるのではないかと思います。
回答:
「今日お薬を根の先まで入れて、レントゲンできちんと入っているのを確認したので
大丈夫です」ということで、仮か最終的かはわかりませんがとりあえず根管充填してい
る状態ですので大丈夫でしょう。本当にそのまま治癒していくかもしれないし、何時
痛みがひどくなるかはわかりませんが、現実問題としてしばらくそのまま様子をみて
どうしても痛みが続くようだと予約をとってください。