日付、時間:2004年9月7日 16:45
氏名: ちょこ
所在都道府県: 福岡
職 業: 主婦
年 齢: 30歳
性別: female
質問:
7歳で上前歯を打撲出血し、両左右上1.2番がぐらぐらになりました。左上1番は抜けて
しまい 神経の処置をして根の先に銀を詰めて再植したようです。左上2番もおそらく神経
はないです。その後数年にわたり 左上1番の歯茎に膿を持ち注射器?で排嚢していました。
そのあとは小康状態がながくつづきました(痛み無し)。
22歳の時、虫歯で他院を受診の際、左上1番にのう胞があり即手術が必要だから来週オペ
します。といわれました。オペでは歯茎をめくりあげると聞き心配になって、始めに処置し
てもらった歯科へ電話で問いあわせた結果、今症状がないなら触らない方がいいといわれ、
オペを断りました。その後30歳の今年になって 左上1.2番の歯茎の違和感、上あごを舌で
なぞった時の違和感、ひだり小鼻を押した時の違和感(痛みはありません)のため 現在虫
歯でかかっている歯科で相談。レントゲンの結果、左上1.2番に大きなのう胞があり、左上
1番は根が溶けてほとんど残っていない(数ミリ)。このまま放置すれば左右の歯にのう胞
が拡大する。との事で数週にわたり左上1番の根管の詰め物を取り除き消毒を続けてきました。
根はかなり短いが歯を残す方向で近々のう胞を取り除くといわれています。のう胞が大きい
ため術後歯茎の陥没があるかも、とも言われています。私のような場合は どのような処置
がいいのでしょうか。宜しくお願いします。
根管治療をしないで手術というと間違いなく失敗する歯根端切除
だから止めておけと言います。原因はあくまでも根管治療の不備ですので、適切な根管治療
さえ行なわれれば大きさに関係なく治癒します。
嚢胞が大きければ治癒しないという誤った認識がまかり通っています。そこで折角適切な
根管治療が為されたとしても嚢胞摘出と同時に歯根端切除が行なわれたならば治るものも
治らないという結果になってしまいます。まずは根管治療→根管充填を行って経過をみる
のが最善です。もし経過が悪ければ根管治療の完成度を疑って再度根管治療を行なうべき
です。
ただ少し例外があって、根尖部に大量の汚物が混入したために炎症が引かないというケー
スに限って嚢胞摘出と同時に根尖部異物除去を行なえば治癒を
早める場合があります。したがって手術が一概にダメとは申しませんが、おそらく誤った
認識で歯根端切除を予定していると思いますので手術は経過を見てからということと、
歯根端切除はしないという条件を提示すべきです。