日付、時間:2004年9月7日 18:37
氏名: KT
所在都道府県: 岐阜
職 業: その他
年 齢: 44歳
性別: male
質問:
河田先生 いつも大変有難い知識の数々を有難うございますm(_)m
3月「出口の見えない根管治療」のご質問箱にて御世話になり
ました。
抜歯という選択によって よい方向に向かっているのか・・まだわかりません。歯学
大学ではジャンル別に診療する科も変わりますので 先生方々 個々の専門分野での技
術は丁寧にしてくださっていること思い、感謝もしています。ポシティブに考えたいの
は 右上6番は抜歯という手段により出口のないような根管治療から解放され痛みも治ま
ったようです。もう一つは その場所に部分入れ歯が入りようやく よく噛んで食べる
という事を久しぶりに味わっています。衣食住とよく言われますが、食衣住という並べ
替えにしたいくらいですね。ただ・・非常に悩んでいた匂い、そして新たなる不安を感
じます。
根管治療中から匂いだした鼻につく匂い・・これについては河田先生のアドバイスも
参考に部分CT撮影でカルシペクスなどの残留物など見てもらいましたが、綺麗でした。
でも 匂いは相変わらずなので口臭外来の機械で測定もして頂きましたが、ひどい口臭
でもないようですが 軽い歯周病になっているので歯磨き指導は受けています。耳鼻科
では鼻からのファイバー X線撮影もしましたが上顎に所見なしです。もう今年に入って
からだけでだいぶX線を浴びているのでこれも不安になります。
そして最近 自分でよく感じることができるのが 口を閉じて鼻だけで呼吸しよくよ
く鼻の匂いを感じてみましたが どうも鼻の中の匂いではなさそうです。口を閉じ、暫
くすると右上6番近辺から鼻に逆流するかのように匂い、食事で咀嚼中も食べ物
の味より その匂いが鼻に逆流してきます。
今 右上6番の部分入れ歯の支えのワッカ?は5番と親知らずにかけてますが5番の部
分の歯肉もしみてきています。 河田先生のコンテンツ内のQ&Aコーナーで拝見したので
すが 歯髄壊死をおこしている場合の匂いなのではないでしょうか?
ひょっとして 右上6番の神経から左右の歯もすでに神経が腐ってるという事はありま
すか?
匂いに原因は 神経が腐った匂いなのではないのかな と勝手に思いこんでしまいました。
ワッカの内側は歯石も溜まりやすく 毎食後歯磨きも念入りにしますが でも匂っていま
す。 下水管のような匂いです。
今年に入ってから レントゲンを取りまくっては 画像上ではわからない という答え
ばかりだったのですが、 今 この5番の剥き出しになってる(部分入れ歯をしないとき)
内側の歯肉が神経が死んで匂い、これがまだ 根管治療になってしまうというような事態
にならねばいいのですが、自分で思いこんでもしょうがないですし匂いがあるのは確かで
すし 匂いがストレスとなってイライラが増している現状です。次回の予約もまだ2週間
以上あり、かつ 悩みの原因を言ってもわかって頂けないのですが、ネットでの先生のサ
イトで思い当たる症状もあるので先生のクライアント様の中で 同じようなケースがあれ
ば その後 どのような経過を辿るのかご指導頂けませんか。
今 私が 勝手に思いこんでいること:5番の神経が死んで腐って そこが臭い匂いを
発生している。しみるという症状もなにかきになります。あと、唾液線障害という項目も
拝見しました。 唾液・・確かに意識して唾液を出すようにしていますが、 常に潤い感
はなく どちらかというと渇き気味でもあります。 河田先生 長文になってしまいまし
た。すみません。m(_)m
痛みとストレス 匂いとストレス 消化不良でストレス などなど 情けない状況がまだ
続いています。 参考になるご意見 アドバイスを是非 ご教授ください。
感想:
先生のサイト内のレポートを参照し、担当医と話すことで かなり一生懸命になってく
れますが、全ての担当先生が変わってしまう歯学大学でのコミュニケーションは非常に疲
れました。先生のサイトのお陰で 流れ作業でない親身な治療をこちらでもして頂ける
ようになったのは確かです。近い将来 自分のホームページを作成し歯の大切さと全身の
健康 精神的健康について感じた経験もコンテンツにしようと決心しました。その時はリ
ンクさせてくださいませ。m(_)m
場所が特定できる“右上6番近辺”、“下水管のような匂い”というとクラウンの被った
歯の二次カリエスを疑います。その近辺にクラウンを被せた歯はありませんか。
通常その手の匂いは、クラウンの中が完全に腐って空洞状態になって汚物が、それこそヘド
ロ状になって貯留しているときの症状です。周囲の歯と連結されたクラウンだと外見は何とも
なくても一方が脱離してしまっているケースもあります。レントゲン・触診などでその近辺
を徹底的に操作してみてください。クラウンの被った歯がターゲットです。
河田先生 原因となるところの追及を担当先生とひとつひとつ進んでいます。有難うござい
ます。今回のクラウンも多分 河田先生のアドバイスがなければ外さなかったでしょうし、い
ざ外したら腐臭していた(痛みなし)という現状です。自分の自覚症状が気のせいではなかっ
たとも思います。質問なのですが 根尖病巣が抜歯した歯の横にもあったわけですが、これで
も匂いが消えない場合 前歯も疑う必要はあるでしょうか。レントゲンではわからないようで
す。耳鼻科的には所見がないので、今 治療中の歯で匂いが消えれば これで一応は安心なの
ですが・・。
抜歯して部分入れ歯装着以降 食後の歯磨きをするようになり、改めて今までよくも歯を磨
かずに生活してきたな と反省しています。毎日の生活習慣も見直す時かもしれません。今日
は担当先生より 睡眠時間飲み薬などなどの状況も質問されました。正直、ストレスでげっそ
りしましたし、イライラして(お恥ずかしいですが)タバコも吹かします。安定剤・眠剤も飲
んだりします。これらも根尖病巣をつくるもとになるのですね?
考えたらきりがないくらい不健全かもしれません。 歯の大切さは充分わかりましたが現状は
まだ このような状況です。本日 2度目のカルシぺクスを入れましたが、この経過をまたご報
告させてください。ちょっと私的に懸念している前歯のことも何かご教授願えたら有難いです。
感想:
今回のクラウンを外すという行為は河田先生のアドバイスなしには実現しなかったことです。
そして、担当先生に御話して外したら やはり腐臭していた ということがあり 治療に入っ
たこと感謝しています。レントゲンで写らない・・・わからない・・ という微細な神経の病
巣、本人の自覚と担当先生のコミュニケーション、河田先生のアドバイスがなければ、もっと
腐臭を放置していたことになります。有難うございます。m(_)m
回答:
もし他にもクラウンの被った歯があれば疑って見る価値はありそうです。でもあんまり一度に
手出ししすぎると収拾がつかなくなる可能性がありますので、一つづつ解決していってください。
根尖病巣にカルシペックスは教科書にも書かれているくらい一般的な治療方法ですが、私個人と
しては間違った治療方法だと思っています。的確な根管治療は、あくまでも根管内の完全清掃と
完全封鎖(根管充填)です。でも、この件にかんしてはいくら私が申し上げても治療方法を変え
ることはないので今の治療を進めるしかないでしょうね。