根管治療不備による歯根のう胞との鑑別が大事!

のう胞の除去

日付、時間:2004年9月14日 19:48  氏名:   跡治 利也   
所在都道府県:  北海道  職 業:  その他  年 齢: 37歳      性別:   male  

のう胞の除去 質問:
 のう胞について、お聞きしたいことがあります。
2・3週間ぐらい歯茎がはれて、どうもおかしいと思い歯科医に行きました。レント ゲンを撮り見てみると、どうも下あご(左 第2大臼歯(7))の下あたりがシミの ように写り、再度レントゲンをとると、のう胞のようだという結果になりました(か なり大きいようです)。

「うちでも出来るけど、何かあるといけないから口腔外科の方でやってもらった方が いいでしょう」と言うことになって、紹介状を書いてもらい、市立病院のほうへ行く のですが診てもらった歯科医の話では、「親知らずを抜歯して、のう胞の部分を綺麗 にしてもらう事になる」と言われました。「もしかしたら、2本(左 第2大臼歯( 7))抜歯する事になるかも」とも。

ただ、ここを見ると、のう胞の除去をするのに、親知らずを抜歯しなければ出来ない のだろうか?
手術が必要なのではないか?
また、本当に適切な治療を行うのだろうかなど、不安がつのるばかり混乱しています。 よろしくお願い致します。

回答
 このホームページに記載されているのう胞の大半は、根尖病巣と同義語としての歯根 のう胞のことです。従って原因は当該歯の根管治療が原因ということで、のう胞摘出よ り根管治療を優先させなさいという回答になっています。

 ご質問ののう胞が7番根管治療不備による歯根のう胞ということであれば、やはり 7番の根管治療を行なうべきということになりますが、文面から察するに歯根のう胞 以外ののう胞ではないかと思われます。その場合の対処方法としては説明通りの治療 方針で間違いありません。
 のう胞の位置にもよりますが、できるだけ親知らずの抜歯だけで摘出して欲しいも のです。手術する限りのう胞の全部を摘出しなくてはいけませんので、ギリギリの選択 として7番の抜歯もやむをえないでしょう。仮に7番を残すとしても、のう胞が余りに も7番に近いときの対処として7番の抜髄ということも想定されます。そうなると根管 治療の不備で新たな根尖病巣(歯根のう胞)を作り出すというリスクを背負わなくては ならなくなってしまいます。

 とにかくのう胞が、7番根管治療不備による歯根のう胞であるのか、無関係に発生 したのう胞であるかを確認してみてください。