日付、時間:2004年9月28日 13:03
氏名: M.F
所在都道府県: 埼玉
職 業: 会社員
年 齢: 32歳
性別: female
質問:
5月位から右下の奥歯の痛みに悩んでいます。風邪をひいたりして歯医者に行くタイ
ミングなくやっと7月に行くことができました。症状は夜だけ噛んだり歯磨き後に痛み
を感じます。仮眠(仕事柄時間が不規則なもので・・・)で1時間くらい寝た後もしば
らく痛みを感じます(この場合は昼でも痛む時があります)。
レントゲンを撮っても異常はありませんでした。「この歯が痛い」とハッキリとした
確証がなく「6番の辺りが一番痛むかも」という感じでした。歯石を取ったときにその辺
りだけ出血があったためブラッシングの指導も受けました。被せていた物をはずしても
虫歯はありませんでした。ネオダインを3週間くらい詰めましたが変化はなく結局神経を
抜きました。神経を抜いた後は3回薬をつめて、4回目で根っこに「ポイント」とかいう
のを詰めてレントゲンで確認。現在は週末に最後の被せ物をして終わりという状況です。
治療中は反対側で物を噛んでいたのですが、土台を詰めた後は右で噛んでみたのです
が神経を抜く前と変わっていないのです。神経を抜く前に機械を歯に当てて「ピリッと
来たら教えてください」という検査をした時に隣の7番が何も感じなかったのです。「こ
の歯も治療が必要かも」と言われています。もしかしたら原因は6番ではなくて7番だった
という可能性はあるのでしょうか?
親不知が水平に埋まっていますがこれも何か関連があるのでしょうか?
この親不知に関しては以前に「外に出てくることはまずない状態だし、痛みなどがない
なら今はこのままでいい」と言われています。神経の問題や歯茎の問題以外にも何か原
因は考えられますか?
よろしくお願いします。
感想:
今回、歯痛に悩むようになってこのH.Pを知りました。結婚して引越したためわざわざ
昔からお世話になっている歯医者に通っています。このように原因が掴めないという事は
初めてでした。でもとても信頼している先生なので病院を変える事はしたくないなと思っ
ていました。きっとそのような方もたくさんいらっしゃると思います。
なのでこれからも河田先生が実際の治療はもちろんですが「セカンドオピニオン」的存在
としてもどんどん活躍していただけたら心強いと思います。
“外に出てくることはまずない状態”というのがどの程度の状態なのか気になります。
歯茎に中に埋まっていても、歯茎と骨が直接くっついていない状況では、親知らずが
生えているのと同然というケースもあります。そうなると親知らずと手前の歯の間に
汚れが貯留して炎症を起こします。同様に出血があった6番の周辺も疑わしい存在です。
6番は神経が生きていたということですので、この手の痛みとしては最も疑いの薄い
存在です。しかし、抜髄処置の具合によっては今現在の症状を引き起こす可能性が生ま
れてしまったかもしれません。
私は、機械による歯髄反応を全く信じておりません。レントゲンや打診痛、それと
過去の症状やその変化によって歯髄の生死を見極めます。それらを総合して、本当に
7番の歯髄が死んでいるとなると、疑いとしては最も濃厚です。ただ、うかつに神経
の処置をしてしまうと、6番同様新たな火種を作ってしまいますのでよほどの確信が
ないと手出しはできません。
私でしたら、とにかく徹底的に歯石除去を行なって、更に毎月歯石をとりながら歯肉
状態を回復させて経過をみます。無論それにより解決してくれるのが最も望ましいこと
ですが、症状に全く変化が見られないとか、その間の症状の推移を考察しながら診断し
ていくと思います。また、親知らずにわずかでも疑いがあれば、消去法的に診断範囲を
狭めるために早期抜歯を勧めます。それと、歯軋りを起こす要素があるかどうかをチェ
ックして、疑わしい歯を少しだけ削って症状の変化も見るでしょうね。
回答:
歯軋りのチェックは簡単だけど、そのような知識のある
歯科医が少ないので不適切な回答だったかも。歯軋りの治療
といえば、マウスピースみたいなものを作りたがりますので、その手の治療は敬遠
された方が無難でしょう。自分でできる歯ぎしり防止法はありません。それよりも
家族に聞いてみて無いようだったら、その疑いはパス。