日付、時間:2004年9月28日 18:47
氏名: AC
所在都道府県: 東京
職 業: 主婦
年 齢: 35歳
性別: female
質問:
河田先生、はじままして。
左右1番の歯茎に膿砲ができ、根管治療のやり直しをしました。右1番は膿砲が小さか
ったこともあってか1度の治療で成果があったのですが、左1番の膿砲は大きく、骨の
吸収も大きく、しかも、根の先の病巣ではなく、以前根管治療した際に根の側面を傷つ
けてしまいそこから病巣ができたものと説明されました。一応、根管治療し2ヶ月ほど
様子を見て治らなかったので外科的な処置をして膿の袋を取り出しましたが、それでも
良くならず、周りの歯のことも考えて、抜歯した方が良いと言われました。レントゲン
でみても確かに左1番の周囲は骨の欠損がはげしいですが、どうしても望みを捨てきれ
ず、質問させていただきました。
現在の状態は新しい金属ポストが入っており、左2番から右2番までのブリッチ(セ
ラミック)を仮着している状態です。抜歯は避けたいのですが、私のような状況であって
も治る見込みはありますでしょうか?
河田先生、もう一度根管治療していただけますか?
もし、このような状況でも治る可能性があるのならば、姫路まで通おうと思っております。
河田先生、アドバイスをお願いいたします。
穿孔でしょう。治る可能性はありますが、一筋縄ではいかないのと、アノ手この手と
手を下しても最終的にはダメという結果もあります。単純な根管治療の不備ということで
あればわざわざ来ていただいても、1回で治る可能性があります。しかし、不確定要素が
多すぎて経過を見ながらの追加処置が必要となることが予想されます。近くにお住まいで、
経過を見ながら何回でもということも可能ですが、そうもいかないでしょう。
たった一つ可能な手段があるとするならば再植です。穿孔、掻爬によるダメージ、根管
治療の問題、それらを一挙に解決できる可能性があります。ただし、歯を壊さないで綺麗
に抜けて、問題点を手元で修復することができる範疇であることが条件になります。それ
らの条件が満たされない場合には、結局抜歯になってしまいます。ですから、抜歯になる
ことを半分覚悟して、抜歯前に最後の望みを託して行なう処置だという割り切りが必要に
なります。