まずは現状把握と、治療方針決定。

転院したいのですが

日付、時間:2004年9月29日 0:58  氏名:   T.K   
所在都道府県:  兵庫  職 業:  医療関連  年 齢: 30歳      性別:   female  

転院したいのですが 質問:
 現在家の近くの歯科にかれこれ1年通院しています。それまでは、上の歯は右の12 が差し歯で456は神経はなしで、左の36も神経を抜いていて、下の歯は右は56神 経なし左は567がブリッジです。上の歯の456の歯茎が時々腫れたり膿がぽつぽつ でたりしたのと、右下の6がたまにズキズキするので受診しました。

 最初に左上の神経を抜いた歯の中を掃除してもらって次に左下のブリッジをやり直し て次に右下の神経のない歯の掃除をして(この時、薬を入れてる間膿がでました。今は 腫れもなく順調です)。
 次に右上の4を治療中、膿が出たので5も掃除したら歯の根っこが割れていたので抜 歯しました。その時歯茎を上にあげる手術もしました。その時6の歯にも膿が見えてこ の歯も△だそうです。しかもこの歯の根っこには神経をとるときの金属が折れて残って いるとのことでした。5を抜歯した頃、また左上の456に膿がポツポツ出たので伝え たところ456の掃除はしたので歯茎を見るとの事で切開しました。そしたら67の歯 の間に小指の先位の大きさに膿がたまっていたそうです。これで治らなければ、抜歯と 言われたのですが先日またポツッと膿が見えました。現在はこういう状況です。

 あと3ヶ月前位に左上の12の間が虫歯になったのですが、右上の12の差し歯もや り直さなければならないらしく、その時麻酔するついでにとの事でそのままになってい ます。先生のところでみていただきたいのですが他院で治療中でもかまいませんでしょ うか?
できれば転院したいのですが仕事の都合上なかなか休みがとれません。受診した際に治 療計画をお聞きして可能であれば通院したいのですが・・・。よろしくお願いいたしま す。

初診時パノラマ
神経を抜かないとダメ?
神経を抜かないとダメ?
神経を抜かないとダメ?
回答
 相当あちこち傷んでいるようですね。とにかく悪くなったところを治すという感覚 は歯科には通用しません。無数の疾患が存在する医療分野と違って、虫歯と歯槽膿漏 だけで99%?を占める歯科分野。しかも万人が必ず罹患するこの疾患を効率良くコン トロールしなくてはならないという意識がないのか不思議です。しかも重症になると、 何処の歯科に行っても治らないという現実をもっと見据えるべきでしょう。

 治療の重要度は、まだダメージの少ない歯を如何に永久保存するかということを優先 します。しかし、現実の治療方針となると、重症な歯をどのように再生・再利用できる かということから始まるようになるでしょうね。まずは現状把握と、治療方針決定と いうところからはじめましょう。


返信:2004年9月29日 20:01
 お返事ありがとうございます。受診させていただきたいのですが、受診出来る日の間 隔がかなりあいてしまいそうです。日数を少なくするためには、初診の際は朝から診て いただいた方よいのでしょうか?

回答:
 初診時にはまず、レントゲンを撮って歯石除去や検査を行ないます。そのあと説明を しますと大体それだけで2時間くらいかかります。更になにかしらの治療をするとなる とプラス1時間以上?かかりますのでなるべく早い時間にきていただいた方が良いと思 います。


返信:2004年10月1日 1:01
 お返事ありがとうございます。さっそく電話で予約をさせていただきたいと思います。 初診の時に歯石をとっていただけるんですね。先生のホームページを見始めてからすご く歯石が気になっていました。スッキリできそうでうれしいです。
 私が子供の頃に歯科で歯石をきちんと月に一度とって歯の管理をするという事を知っ ていれば今でも健康な歯でいられたのかな〜と思うと残念ですが(本当に歯に関しては トホホという感じです)、もう遅いのかもしれないですが今より悪くならないように頑 張りたいです。


診断:
 歯槽膿漏に関しては年相応の進行状況ですので今からでも十分間に合います。もし 子供の頃に歯科で歯石をきちんと月に一度とって歯の管理をしていたら…、これほど 多くの歯を抜髄しなくて済んだでしょうね。30歳で11本(抜去歯を含む)抜髄はいく ら何でも多すぎます。抜髄がどれほど多くの損失を招くか、十分身にしみていると思 います。
 そこで特に治療経過の思わしくない3本の根管治療ですが、穿孔やリーマの破折など があってどれも劇的な治療結果が得られる状況にありません。再根治、ヘミセクション などを駆使してどうにか体裁を保ちたいとは思いますが、それぞれが悪いなりにも安定 した状況ですので根管治療は後回しにしたいと思います。それよりも抜髄予備軍である 左右上顎7番のむし歯を先に治療しておく方が得策と思います。右上7番も危機一髪、 左上7番も非常に危険な状態です。