何故炎症が発生するのか。

FCとCP

日付、時間:2004年9月29日 23:30  氏名:   A.M   
所在都道府県:  新潟  職 業:  歯科大学生  年 齢: 21歳      性別:   female  

FCとCP 質問:
 こんばんわ。某大学の歯学部に通ってる3年生です。初めて質問させていただきます。 つまらない質問かもしれませんが・・
 1ヶ月くらい前に近所の歯科医院で右上6の抜髄の治療をしてもらいました。抜髄の あと根管内にFCという薬で貼薬をしてもらいました。次にまた歯科医院を訪れ治療を してもらったのですがそのときも同じように根管貼薬されたのですがこのときはなぜか CPという薬を使ってました。
FCとCP、どうして違う薬を使ったのか不思議です。何か理由があるのですか?
教えてください。今後の勉強になればと思います。

回答
 FCはホルムクレゾールで、ホルマリンの作用で残った有機質(歯の神経)を凝固・固定 して無害なものにするために使うとされています。またCPはクロラムフェニコールのこ とで、クロラムフェニコール系の抗生物質ですので殺菌のために使用しているのでしょう。 まず、CPで殺菌して細菌検査をして陰性なら、最後にFCで固定してから根管充填を行うと いうのが、某歯科大学では正しい術式とされています。

 実は私、このことを知りませんでした。というのが、根管治療薬というものを一切使わない からです。リーマやファイルでメインの根管の有機質を完全に除去して、根管口を完全に閉鎖 することが基本であることは、このホームページ上の随所で申し上げております。あなたが、 大学で教えられていることと全く違う発想から出発した術式です。全国で抜髄された患者さん が毎日の様に私の医院に押しかけている現状を考慮して、どちらが正しいかを判断して下さい。 将来歯医者になるあなたにとって、とても有意義なことだと思います。

 何故炎症が発生するのか。それは細菌がいるからではなく、生体にとって異物と感じる何か が生体内に存在するからです。根管治療の場合は、腐った神経であったり、根管内に侵入した 血液等が腐ったものが該当します。それを防ぐために完璧な機械的清掃、そして血液が侵入し ないような根管充填が重要なポイントになります。それさえできれば、細菌の存在は無視でき ます。だから根管治療薬など必要ないのです。最後の消毒にイソジンを使うだけです。

 さてさて、FCを始めとした根管治療薬。それぞれの 薬効はともかく、そんなもの骨に直接作用するような場所で使って良いものか。疑うどころか、 私はハッキリ否定いたしまます。ホルマリンによると思 われる副作用の訴えはこのホームページにも沢山ありますが、それに気づいている歯医者はほ とんどいないと思います。そこまで患者さんを苦しめる有害な薬を平気で使うのは、一重に大 学で教えられたからに他なりません。
 クロラムフェニコールにしても、「再生不良性貧血など血液の副作用がでやすいので、一般 的な感染症に第一選択することはありません。チフスやつつが虫病など特殊な感染症に用いた り、他の抗生物質が効かないときに使用します。」という説明があるのに歯科では平気で使っ ているみたいですね。全くあきれてしまいます。

 とんでもない苦言になってしまいましたが、このことはよく覚えておいてください。いつか あなたが、私の見解を理解していただけることを心より願っております。