日付、時間:2004年10月5日 12:33
氏名: OM
所在都道府県: アジア
職 業: 主婦
年 齢: 42歳
性別: female
質問:
こちらのHPをみつけ、いろいろ知る事ができありがとうございます。早速お尋ねいた
します。
海外に転居したばかりで、他の虫歯治療で通院を始めましたが、以前より、疲れたり、生
理の前だったり体調が悪かったりすると、歯、歯茎、頬辺りが重いような痛いような感じ
がしており、引越しの疲れかその症状を医師に伝え、こんこんと叩くと響く感じもあるの
でレントゲンをとってみると、黒い影が、以前神経を取った治療済みの左下第一第二小臼
歯二本ともに、ありました。
掃除消毒をします、ということでまず第二臼歯は3週(回)にわたり消毒をし、治療中、
削り?薬をいれた直後から10分程、やや鋭い痛みがあったものの、それだけで済みまし
た。しかし昨日第一小臼歯の治療は機械でぐりぐりしていた後半から激痛が走り、さらに
消毒の薬を入れてさらに、今まで歯科治療で経験したことのない刺激的な痛みが左外顎の
辺りに走り、涙が出るほど驚きました。先生は傷口に消毒液をつけたらしみるのと同じ仕
組みで、大丈夫。痛み止めの薬もはいってますから。といわれ、帰宅しました。
確かに麻酔されたような感覚がありました。それからその夜、そして翌日の今日、左あ
ごのあたりが腫れ、口、顔の筋肉を動かすとやや痛みもあります。歯科に電話をして聞い
てみたが次回(一週間後)まで様子をみるように。といわれました。こちらの質問コーナ
ーをいろいろみていて、根管治療の重要性、正しい治療が必要とわかりましたが、
@私のこの治療は、この痛みは、大丈夫なのでしょうか?心配になりましたのでお尋ねい
たします。中に入れた薬の名前などは聞いておりませんのでわかりません。
Aまた、もしこのまま治療を続ける際は、今後どのような態度で受診すべきなのか?
をどうかお教えください。海外に転居したばかりで毎回高額の治療費を支払い、顔も腫れ、
心配がつのります。どうぞよろしくお願いいたします。
どのような薬を使ったにせよ、所詮劇薬ですので相当な刺激があるでしょう。歯医者の
言い分としては、「普通大丈夫だから、あなたが特別」という認識です。確かに劇薬でも
不思議なことに多くのケースがそれほど激しく痛まないのが現実です。しかも、その手の
劇薬を使うのが世界標準ですので始末が悪い。できれば、早くその薬をとって何も薬を
入れない開放状態にしてもらうことです。
私の医院でもイソジン程度の軽い消毒薬だけは使いますが、極端に言えば薬なんか本来
一切なくても、綺麗に根管内を清掃して綺麗に根管充填を行なえば治ります。「薬を一切
使わないで、綺麗に掃除して」と要望されてみてはどうでしょうか。逆に言えば、どんな
薬を使ったとしても、基本である根管内のリーマやファイルによる機械的清掃を完全にお
こなえば傷みも無く治るはずです。
麻酔されないで、患者が痛がらない範囲で清掃がきちんと行えるものなのでしょうか?
きちんと清掃が行われたか否かを、患者の立場で確認することは、できるのでしょうか?
@担当医師を信頼するのみしかないのでしょうか?
お尋ねします。
また、”根管充填”の欄に”レントゲンで確認の上、再び汚物が貯留しないように封鎖しま
す”と説明されていますが、A新たにレントゲンを取るのが、適切な方法なのでしょうか?
実は渡航前に四国の地元の歯科に海外に行くので、心配だから、見てほしい。とお願いして
チェックしてもらったのに、このように、歯科に通うことになり、複雑な心境です。
河田先生のようにお忙しいのに、このように、患者の立場に沿い対応してくださる歯科医も
いるんだなあと、大変有難く存じます。 もしも、今回適切な清掃、治療がなされなかった
としても、帰国して、先生に診てていただければ大丈夫。と思い心配しすぎないようにしよ
う。とは、思いますが、高額の治療費、痛みのリスクをしょっている今の状況で、なんとか
良い結果をと願うばかりです。お忙しいなか恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
回答:
患者さんの嫌がる麻酔や痛みを伴う治療を避ける傾向があります。そのの結果、治るもの
も治らないで治療が長引いたり、手っ取り早い抜歯に流れています。治療として何をしなけ
ればいけないかを診断したのちは、嫌われても徹底的な処置を行って、できるだけ早く結果
をだす治療が望まれるような知識が患者さん側にもっと普及することを望みます。
麻酔が無くてもできる範囲だけ治療しても治ることもありますが、多くの場合否定的です。
私は、徹底的な治療を推奨していますが、その治療方針や方法を他の歯科医に押し付ける訳
にはいきません。根管清掃の方法やレントゲンの撮影枚数などもこれに該当します。治療の
出来を術中に患者さん自身が確認できることは少ないでしょう。唯一確実な判断基準は、
術後直後の痛みは別にして、速やかに痛みが消失していくかどうかです。