日付、時間:2004年10月5日 14:15
氏名: YN
所在都道府県: アメリカ
職 業: 主婦
年 齢: 47歳
性別: female
質問:
以前親知らずの抜歯に関して質問させていただいたことがあ
ります。おかげさまで抜歯の心づもりができ、たいへん助かり感謝しております。本当
にありがとうございました(今年の6月半ばです)。
今回は、第2大臼歯の抜歯に関して質問させていただきたいと思います。親知らずと
接していた部分が虫歯になっていて、神経の方まで進んでひどい状態になっているから、
左右両方のしたの第2大臼歯を抜くように言われました。神経を抜いて歯を残すように
しても、数年しかもたないだろうから大変な作業をしても無駄だろうというのです。し
かし、左下は痛みもなく、右下も不快感はあるもののあまり痛みはありません。
アメリカではインプラントは日本よりもやりやすい(保険がきく?)と聞くので、こ
ちらに住んでいる間に(あと2年ほど)そこまでやっていってしまうのもいい手なのか
もしれませんが、インプラントができるかどうかも骨の状態によるということですので、
最悪抜いたまま放置することになるとどうなるのかも心配です。
ちなみに、右下の親知らずは抜歯しましたが、左下のはまだ残っています。第2大臼
歯を抜くのであれば、親知らずは残しておいた方がいいでしょうか。 抜歯は一週間後
の予定です。どうぞよろしくお願いいたします。
手前の歯を巻き添えにすることがあるから、親知らずは早や目に抜きなさいというの
が常々申し上げているアドバイスです。もたもたしていたから抜髄になってしまったという
ことではありますが、だからといって抜歯とは極端な診断ですね。それだけ抜髄という処置
が世界的に信頼できない治療であるという証ではありますが、ちょっと驚きです。
抜髄してクラウンを被せれば20万円で将来に不安が残る、それなら抜歯してインプラント
という発想のようですね。抜髄してクラウンを被せて1万円、インプラントなら30万円の
日本とは異なった経済観念のようです。確かにそんな選択がアメリカでは半ば常識のよう
です。下手とは言え、コツコツ治す日本の歯科治療は世界の非常識かもしれません。が、
生命を救う本来の姿により近いのが日本の常識だと思います。但しこの件に関してだけね。
反対側の親知らずは、抜く前に手前の状態が分かっているはずです。抜髄にならずに
済みそうだったら、さっさと抜いてしまった方が良いでしょう(まだ抜いてなかったんで
すね)。既に抜髄になりそうだったら、“?”
先生がおっしゃるように、大臼歯をいきなり抜歯というのは、私としてもショックでし
たし、やたらと抜歯されて辛い思いをしてきた日本の母は大反対。抜髄でクラウンという
のは本当にそんなにもたないものなのでしょうか。しかも、左下はまったく違和感すらな
いので抜歯に踏み切る覚悟ができません。
もう一度医師に相談してみるつもりですが、痛みのない左下の大臼歯もどうしても抜い
た方がいいといわれたら、くどい質問で恐縮ですが、それでも、残っている隣接の親知ら
ずの方も抜いた方がいいのでしょうか。
料金も取らずに親切なアドバイスをくださる河田先生には、本当に感謝しております
(帰国したら何かお礼を送りたい気持ちでおりますが)。どうぞよろしくお願いいたしま
す。
回答:
まぁそんな理不尽な話になったら一旦抜歯を断って、日本に帰ってから親知らずを抜く
ようにすれば良いと思います。日本での価値観と常識が通用しますので。
右下の大臼歯に関しては(今回の診察できちんと説明してもらえたのですが)、虫歯が
骨に埋まっている部分にまで拡大しているため、骨を削らなければ虫歯の治療もできない
ということで、前の歯科医はそれなら抜いてしまえ、と診断したようです。今回の医師は
骨を削れば抜髄で治療できると言ってくれました。骨を削ることに問題はないという説明
でしたが、2ミリと言ったようで結構な深さかもしれず、それはやや不安です。前の歯科
医が骨を削って治療をしてもあまりもたないと言ったのはそのせいかもしれません。
ちなみに左下の大臼歯はまったく抜く必要はないと言われ、慌てて抜歯をしてしまわな
くて本当に良かったです。お忙しい中で相談に乗ってくださり、本当にありがとうござい
ました。これからも、ぜひがんばってください。