日付、時間:2004年10月13日 10:16
氏名: 田中
所在都道府県: 埼玉
職 業: 会社員
年 齢: 21歳
性別: female
質問:
昨日、先生のHPをみて前々から自覚していました歯周病の治療に行って来ました。
歯周病の認定医師のところです。若年性の歯周疾患と言われましたがそのなかでは比較
的軽い方ということでした(ただ少し骨が溶けています)。とりあえず、水だけで丁寧な
ブラッシングをして最後にリステリンでうがいをしてくださいとのこと。来週歯石をと
り奥深くのものは麻酔をしてとる予定です。かなり強く磨くブラッシング指導を受けま
した。健康な歯茎の部分もあります。その歯茎まで傷めることにならないでしょうか。
またリステリンは市販のものでよいといわれましたがそれにはどのくらいの効果がある
のでしょうか。
あともうひとつ、麻酔をして歯石をとる場合治療費はどのくらいかかるのでしょうか
(保険内でできるとおっしゃっていました)。本当は先生のところで診察をうけたいの
ですが場所的にむりなので意見だけでもきかせてくれるとありがたいです。
クロルヘキシジンを含有したうがい薬には、カンジダ菌に対する効果がありますので
有効な場合もあります。しかし最も強力であるはずのイソジン含嗽剤でさえ著効が認め
られない状況ですので、リステリンもお呪い程度の効果だと思います。
歯槽膿漏に対しては何をしても大きな効果が認められないというのが歯医者の共通認識
ではないでしょうか。その中で唯一劇的な効果が認められるのは、毎月歯石をとり続ける
習慣です。その前に今沈着している歯石を一旦取り去らなくてはなりません。それが麻酔
をして歯石をとる方法です。
通常上下の左右奥歯と前歯に分けて(6回)行います。1回あたりの治療費は歯数や
部位によって多少異なりますが、3割負担で約1500円程度と考えておけば良いでしょう。
ブラッシングによって傷つく場所というのは炎症がある所です。健康な場所は常識の
範囲でいくら強く磨いても傷つきません。だけどどのような磨き方を指導されたのか
わからないけれども、如何に効率的に汚れを取り除くかであって、強く磨けば良いと
いうものでもないと思います。まして、どのような磨き方をしたとしても、目に見える
形で効果が挙がるものでもないことも認識しておくべきです。
回答:
歯並びを良くすると、磨きやすいくなるので歯周病の予防になるという考え方もありま
すが、メリットとデメリットがありますのであくまでも審美の為だけに行なうという割り
切りが必要です。矯正中の歯石除去と歯磨きは一層強化する必要があります。また、歯槽
膿漏に強い4番を抜くのであれば、特に弱い7番を絶対失わないよう徹底マークしてケア
する気構えも必要でしょう。反対に4番を抜かないで歯を寄せ集めるような方針の場合、
歯と歯の隙間が狭くなって歯槽骨吸収を促進する可能性もありますのでより徹底したケア
が必要であるという認識も必要でしょう。
磨きやすいくなるので歯周病の予防になるという安心を一切捨てて、審美のために条件
を悪くするのだからより徹底した歯石除去や歯磨きが必要なんだと覚悟を決めることが
重要だと思います。