日付、時間：2004年10月13日 17:19
氏名： Ｃ．Ｏ
所在都道府県： 東京
職 業： 主婦
年 齢： 34歳
性別： female
質問：
こんにちは お忙しいところ恐縮ですが相談させて下さい。
左下７番ですが、１ヶ月程前銀の詰め物との境目で上の歯と噛み合う部分が幅２,３ミリ
深さ１,２ミリ程欠けてしまいました。（自分の歯の方です。）元々強い歯ぎしりがあり
見た目かなりすり減った状態でしたが歯が欠けても特にしみたり痛むことはありません
でした。しかしそのままにしておくのも心配だったので１週間後に歯科に行きましたと
ころ「銀を作り直すと歯を削ることになるので角をとって進行止めを塗りましょう。い
ずれ虫歯になった時作り直しましょう。」と言われそのように処置しました。
その日から５日程冷たい物は少ししみる程度なのですがハブラシでかるーく磨いても痛
み、固めの物は痛くて食べられませんでした。さわってみると欠けてくぼんでいる方では
なく角を取るため削った方が痛むようです。今３週間程経過し、しみることは殆どなくな
り歯も磨けますが固めの食べ物が削った箇所にふれると痛みます。
処置および処置方針としては正しいと思いますよ。
割れ方にもよりますが、その部分をカバーする為に大量の歯質を削らなくてはなりません。
象牙質の露出は好ましいものではありませんが、治療することによるダメージに比べてそ
のままの方がリスクが少ないと判断されることもあります。現に角張った部分をわずかに
削りとっただけでもその程度の痛みがでたということは、それ以上に削った場合にはもっと
激しい症状になったと推測されます。
ちなみに歯が欠けた段階ですでに象牙質は露出していたと思われますが、いきなり割れ
たとみるよりはヒビが徐々に入って最後に崩壊したとみます。ですから崩壊に先立って歯
の方も徐々に慣れていたのでしょう。削除量はわずかでも、崩壊して相応に象牙質が露出
した場所ですので通常より歯髄の受ける影響が大きかったものと思われます。もしそのま
ま角張ったままにしておいたら、舌触りが悪いだけでなく更に大きな破折を招くリスクが
高まります。
進行止とはおそらくサフォライドと呼ばれる薬剤で、乳歯の虫歯進行抑制に使用する
薬です。その手の薬剤では最も信頼のある薬で、効果の方はかなり強力です。この薬剤
自体にも知覚過敏抑制効果がありますので、処置の選択としては最善の方法でしょう。
そこまですれば絶対大丈夫かといわれると何とも答え様もありませんが、通常は１か月
程度で治まってくれるものと期待します。
食べカスが詰まるようだとそこから虫歯になってしまいますので、できるだけこまめに
清掃すべきです。また状況によってはその部分だけレジン（プラスティック様詰め物）を
詰めるか、更に削ってつまらないよう滑らかにするかの処置を後日症状が治まってから
行なう方がよいでしょう。そのような段差が残っている状況からも、遠慮しながら最小限
の削合に留めた状況がうかがわれます。