日付、時間:2004年10月26日 17:19
氏名: E.O
所在都道府県: 栃木
職 業: 主婦
年 齢: 25歳
性別: female
質問:
初めて質問させて頂きます。どうぞよろしくお願いいたします。
1年くらい前から、右上5番6番あたりが、冷たいものを含んだとき染みるようになり、
3ヶ月前に近所の歯医者へ行きました。知覚過敏であると同時に、右上5番に虫歯があ
るとのことで治療しましたが、直後痛みが増すようになったので、抜髄をいたしまし
た。その際、レントゲンから、6番(昨年12月に治療済、神経は有)にも金属の裏で虫
歯が出来ているようだと言われ、金属を外しました。しかし、虫歯は発見されず、仮
詰めをされました。
その後、抜髄後の痛みと思われる症状が(ときに痛み止めも服用せざるおえないほ
ど)2週間ほど続きましたが、4、5回ほど清掃を繰り返しているうちにほとんど痛みは
なくなりました。その頃から、6番が温かいものに染みることに気づきました。ご飯や
パンなどは大丈夫なのですが、少し固いものを噛むとアルミホイルを噛んだときのよ
うな痛みが走り、とても噛める状態ではなくなりました。通院のたびに訴えましたが、
5番の根の治療だけで6番についてはそのままでした。
やっと、2週間ほど前に、「以前の虫歯の治療が深かったようなので、そのために
神経を刺激してしまっているのだろう。金属を被せ直して痛みが増さないようなら、
そのうち治るのではないか」と言われ、消毒、レーザーを当てられた後、新しい金属が
装着されました。治療中、麻酔を2回かけてもエアーが飛び上がるほど染みました。
家に帰ってから、5,6番あたりの歯茎が腫れ、小鼻の横あたりの頬を押さえると激痛が
走るようになりました。「歯髄炎の末期症状ではないのですか?」と先生に尋ねました
が、はっきりとされず、不安に思い他の歯医者に行きました。
その先生には、「装着したばかりの金属を開けるのは気が進まない。レーザーを当て
るくらいしか自分に出来ることはない。確かに根はかなり弱くなっているだろうが、変
に手を加えて余計痛くなっては申し訳ない。大学病院に行けば設備は整っているけど、
通うのは面倒でしょう?」と言われ、とりあえず5番の根管治療を続けることになりま
した。
現在、6番が温かいものに染みるのは変わらず、むしろ増したような気がします。頬を
押さえたときの激痛は、抗生物質を塗布してもらい治まりましたが、歯茎はやはり腫れ
たままのようです。歯の中のほうでゾワゾワといった感じの痛みが走り、ここ一週間は
ご飯やパンを噛んでも痛みがありますが、5番なのか6番なのかもだんだん自分でもわか
らなくなってしまいました。
少なくとも良くはなっておりません。本当にこのまま様子をみていて良いのでしょうか。
いつまで続くかわからない痛みを抱えたままいるのは辛いです。11月中旬に、岡山の実家
へ帰省するので、その際先生に診て頂ければ…とも考えております。
感想:
抜髄について調べていたとき、偶然先生のHPを見つけました。以来、ずっと読ませて
頂いております。根管治療で苦しんでおられる方が大変多いことに驚きました。これで
も世の氷山の一角なのかと思うと恐ろしいばかりです。
まず5番の治療を済ませて6番の温かいものにしみる症状が治まらなければ抜髄を決断
すべき状況ですね。5番の根管治療が無用に長引いていることが問題ですね。こちらに
いらっしゃる都合があるのでしたら、中途半端に治療しないで今のままできるだけ早や目
にきてください。
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大切なことは、二度と抜髄なんかしなくて済むように虫歯を早や目に見つけて治療してお
く姿勢です。左上5・6番、左下6番にはそれぞれ治療すべき歯もありました。それ以外の
虫歯も含めてできるだけ早い時期に治療を済ませておくことと、以後のメンテナンスを徹底
することをお勧めいたします。
昨日から、抜髄した6番が熱いもの、温かいものに痛みを感じるようになりました。抜く
以前は、「じーん」という痛みでしたが、今は「ずん」と奥底まで到達するような耐え難
い痛みです。何もしていないときの痛みはだいぶ薄れてはきましたが、まだ物を噛むと激
しい痛みが走り、噛めません。これらの症状は、1週間ほど続くとされる術後疼痛の範囲内
の症状なのでしょうか?
回答:
平均的な術後疼痛よりは痛そうに思えますが、一応範囲内の症状と考えます。多少出血
が多かったことから、根尖を突き抜けたための出血と考えられます。その分、普通より痛み
が強いのでしょう。現時点でできることといえば、直接下の歯と当たらないようにかみ合わ
せ部分を削ってやることです。近くでそのようなことをしてくれる歯医者があれば、ちょっ
と削ってもらうと早く楽になると思います。できなくても徐々に回復していくはずですが、
化膿止めその他の薬は多少長めに服用して置いてください。
回答:
通常穿孔や根管に穴というのは、神経の通り道以外のところに余計な穴が開いてしまった
ことをさします。正常の通り道を少しオーバーするのは日常茶飯事といっても過言ではない
でしょう。針を突き刺しただけの一時的な外傷ですので問題はありません。逆にこれを恐れ
て遠慮すると、アンダーになってとり残した神経組織が激しい炎症を起こしてしまいます。
回答:
神経のない歯がしみるのは、歯と歯槽骨を繋ぐ歯根膜の炎症が原因だと思います。抜髄直後
の炎症の他、慢性的な根尖病巣や歯槽膿漏、過剰な咬合圧の存在により歯根膜に炎症が起こっ
た時に現れる症状です。程度からいえば、“咬むと痛む”よりは炎症が強いと思います。ただ
歯髄の炎症と違って血行が豊富ですので、原因がなくなれば速やかに治癒します。
回答:
2週間ですか。ちょっと長すぎますね。4根管目がないかどうか確認して、ないと判断して
治療を終了しましたが、まるでもう1根管残っているような症状です。普通長くても2週間あ
ればほぼ収束します。今岡山の方にいらっしゃるのでしたら、明日にでも来てください。確か
めてみます。もし来れない状況であれば、もうしばらく経過をみていただいても結構です。
ただ、薬の方は一旦お休みされた方が良いでしょう。