日付、時間:2004年10月27日 5:28
氏名: KM
所在都道府県: 広島
職 業: 会社員
年 齢: 41歳
性別: male
質問:
初めてメールさせていただきます。現在歯周病の治療を、地元の歯科医院にて行ってお
ります。
下の1から膿が出た為治療に歯石除去後歯茎を切開根面の掃除(歯石除去)にて膿はとまり
ました。その後6回程通院し歯石を取り検査しましたが、全体的に相当悪く膿の出ている
所及びポケットの深い所が多数有り歯茎をめくり処置をする事となり5日程前に左上4〜6
番の切開手術をうけました(他の部分も切開予定)。そのとき5番の歯茎の中間部が指で触
ると3センチ角程ぶよぶよしており歯周病のためかと思い切開掃除すれば治るかもと思いま
したが、切開後ぶよぶよした所が、大きくなりその所々に白い所が有り指及び歯ブラシで触
ると(痛い)粘膜のようなもがはがれ膿が出ているようです。これは歯茎の切開部が治癒す
れば直るでしょうか、現在は痛いのをがまんして歯ブラシにてマッサージ程度をしている状
態です。
かかりつけの先生に1度は聞いたのですが「はい、解りました」とだけであまり明確な答
えではありませんでした。又歯の動揺を止める為透明な接着材を使用し4〜5本を止めており
ますがこの方法はポピュラーな方法なのでしょうか。
又広島県に歯周病認定医がいれば教えていただければ幸いです。
感想:
ホームページを拝見しはじめてもっと自分の歯を大切にすればと反省しきりです。
これからも大変でしょがお体気お付け頑張ってください。
歯の動揺を止める為透明な接着材を使用し4〜5本を止めるのはポピュラーな方法で
すが、あまり感心した治療方法だとは思いません。歯槽膿漏の本質は、歯と歯茎の間
に溜まった汚れが原因で起こる炎症によって、歯を支える歯槽骨が破壊されることに
あります。従って、溜まった汚れを完全に取り去って、二度と汚れが溜まり難い形態
を追求するとともに溜まってくる汚れを取りつづけることが重要です。
動揺があるから縛って動揺を防ぐのも時としては必要な場合もありますが、汚れが
貯留し易い状況を作って清掃効率を低下させる安易な固定は長い目でみると病状を
悪化させることが多いように思います。また、いかに強力な接着剤といえども、無理
やり留めても何時か必ず外れてしまいます。その都度接着しなおせば問題ないとは思
いますが、実際問題としてそれに気付かず放置しておくと虫歯も進行していきます。
抜歯もやむを得ない状況に追い込まれたケースでは、私も手術や固定という手段を
とりますが、その場合は抜髄の上しっかりした補綴物で連結固定を行ないます。手術
も歯の神経を残したまま中途半端に行なうと、神経を傷めて知覚過敏のみならず神経
を死に追いやって急激な破壊を助長してしまいます。進行状況を診ていないので何が
必要な処置であるかを断言することはできませんが、おそらく徹底した歯石除去と
メンテナンスで十分な範疇のように思います。
術後の経過不良につきましては、歯石のとり残しや根尖病巣などがなければ速やか
に快方に向かうと思いますが、治癒が思わしくない場合には何か原因が残っているこ
とを疑ってみる必要がありそうです。認定医は
あなたの街の歯周外科医で探してみて下さい。