日付、時間:Wed Sep 15 11:04:34 Japan 1999
氏名:
所在都道府県:島根
職 業:その他
年 齢:47歳
性別: male
質問:
小学校の教師をしています。現在、歯と口の健康学習をしています。
児童に、昔の歯磨きを調べ、体験させようと考えていますが、房楊子くらいしか資料が見つかりません。
昔は、どんな歯磨きをしていたのか、道具や歯磨き粉なども実際作ってみたいと思います。
ご存じでしたら教えて下さい。また、資料など手にはいるところでも結構です。 お忙しいところ、
ご面倒をおかけします。 川崎英司
メールアドレス: tanuki@iwami.or.jp
ホームページURL: http://
10万年前のネアンデルタール人の化石を調べると、アジアでもヨーロッパでも歯に縦筋が
あります。これは堅い楊枝で歯を強く擦ったに違いないと人類学者は考えています。
また、チンパンジーの中にも木の枝で歯を磨くのがいることが報告されています。
この木の枝等が楊枝(=歯木)や歯ブラシの始まりだったと考えられています。
日本では、楊枝が伝わったのは奈良時代、仏教とともに伝来したといわれています。
平安時代の終わりには、僧侶が使った楊枝が貴族から庶民へと伝わり、室町時代には
房楊枝・爪楊枝などがあったといわれています。
楊枝→房楊枝(江戸時代)と進化し、明治の頃に鯨の髭(歯)を使った西洋式の
鯨楊枝(鯨髭に馬毛を植えた楊枝)となり現在に至ったものと思われます。
“歯木”の材質は、インド;ニーム・バブール・バシール、パキスタン;ピールウ、サウジアラビア;
サルバドラ、アフリカ諸国;クルミというように多彩です。いづれも薬木で、この樹液の中に含まれる
フッ素やタンニンの抽出液を使った練歯磨きも作られているそうです。
以上全文 広栄社つまようじ資料室より引用