むし歯で痛みを感じたらもう手遅れ。

20年前に虫歯

日付、時間:2004年11月30日 13:42  氏名:  KK   
所在都道府県: 長野   職 業:  主婦  年 齢: 31歳      性別:   female  

20年前に虫歯 質問:
  今年の5月に冷たいものを飲むと中切り歯(右)が痛むので、大学病院へ行きました。
その歯は20年前に虫歯でフチの部分がレジンになっているのですが、レジンの詰め替えはさ れず、裏を削って、2週間たってまだ凍みるようならもう少し削りますと言われて、1度で 治療が終わりました。2週間後、凍みはなくなり、その歯の治療は終了しました。

 その1ヵ月後ですが、悪いところは全部治してもらおうと、奥歯がC1くらいだったのです が、その治療をして頂き、終わった後、なぜか最初に治療をした中切り歯(右)と側切り歯の 間に研磨するテープ(ヤスリ?)を勝手に入れられ、ギコギコされたと思った瞬間、テープが パチンと切れ、中切歯の古いレジンと自分の歯の境目の間に、何かがぎゅっと挟まった圧迫感 が起きたのです。何ともいえない感触でした。筋が違ったような。
レジンのくずか、テープのくずが挟まったのかな、とその時は、時間がたてば自然に取れるか な?くらいの気持ちで家に帰りましたが、1週間たってもその何かがぎゅっと挟まってるよう な圧迫感は変わらないので、また大学病院にいったら、先日のヤスリみたいなテープで、その 挟まったものを取る為にギコギコされ続けました。でも、まったく治らず、それは日がたつに つれ、痛みに変わっていき、2ヶ月たちました。診察の度に、例のテープで擦られるだけでし たので、このやり方では取れるわけが無いと思い、歯医者を変えましたが、レジンを削るとい う事で、私は削ったときに入った異物ではないから削らなくても取れるはずと思いつづけてき ました。

 前歯だけに、むやみに削られたくなかったというのもあります。なんとかこの挟まったもの を取って下さる歯医者さんをネットで探し、メールで詳細をお話したところ、良い歯医者さん に出会い、診て下さるとのことで早速行きましたら、歯間を広げる器具みたいなもので、レジ ンと自分の歯の境目を開いてもらい、そうしたら、自分の歯の中で「カタッ!」と何かが動き、 それは今まで2ヶ月間挟まってたものが取れた瞬間でした(何が取れたのかは目にみえません でしたが、極小のものだと思います)。

 挟まったものが取れてその時は痛みもなくなりこれで治ったかと思ったのですが、ところが 2日後に痛みがぶり返してきました。その歯医者さんは実は東京でしたので、通院するわけにも いかず、県内の評判の良い?歯医者さんへ行ったら、知覚過敏と診察され、薬を塗ってもらい ましたが快方には向かわず、気がついたら10月になりましたが、歯の痛みがだんだん打ち身の ような、ひざが青あざになって、押すと痛いような打ち身の痛みや、ビリビリしたり、熱いも の冷たいものの凍みもあり、一番嫌な痛みの時は脈を打っています。痛みはその境目の部分だ けで、横から爪でパチパチはじくと打ち身のような痛みがありますが、正面から爪ではじいて も何も痛みはありません。
 また、境目部分の神経らしきらしきものが熱いものを飲むと、ブチブチ動くときがあり、そ れが動くと歯が楽になりますが、しばらくすると元の痛みに戻ります。寝起きからすぐその痛 みが始まり、何もしなくても一日中痛いです。

 今ですが、また最初の大学病院へ通ってます。主治医をかえてもらっての治療です。レント ゲンを撮っても異常が無く、先週末、思い切って、レジンの詰め替えをして頂きましたが、や はりその境目部分(上の方(根元)の入り口)だけが打ち身のような痛みが残ってます。 歯医者で境目部分を刺激されると、後日痛みが強くなり、脈を打ってます。歯茎に近いので、 歯茎から来ている痛みとも思いましたが、これ以上健康な歯茎はないと言ってもいいくらい歯 茎は健康とのことです。
神経?みたいなものが打撲している痛みを感じています。それから、お風呂に入ってると時が 一番痛みが軽減します。特に寒い日に痛みを強く感じてるようです。半年以上、四六時中(睡 眠時以外)痛みは続いてますが、あの挟まった瞬間さえなかったら、痛みが発生してなかった のは確実です。半年以上、2週間に一度歯医者に通ってるのに、症状は変わらず良くなりません。 大学病院の先生も原因がわからないそうです。
歯髄炎だったり、神経を取る結果になったら、つらいです。 とてもわかりにくい説明で申し訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

回答
 20年前に詰めたむし歯に痛みを感じた時点で歯髄炎だったと思いますよ。その時点で詰め替 えるても、かえって治療時の刺激で症状を悪化させてしまいます。とにかく薬を塗ったり安静 にして(噛み合せを軽減)自然回復を手助けするしかなかったように思います。それが効を奏 して一旦炎症が治まったのでちょっと欲がでてきたのだと思います。
 といいますのが、当初よりマージンがオーバー気味で詰め直して形態を整えたかったところ を我慢していたのが、症状が治まったかに見えたのでオーバー気味のところだけでも整えよう としたのだと思います。20年前に詰めたむし歯に痛みを感じた時点で、むし歯が中で進行して 詰め物がほとんどはずれかかっていた(もしくはすでに脱離)ものだから簡単にズレてしまっ て挟まったような感覚を覚えるようになったと思います。

 結果詰め替えざるをえないこととなり、その時の刺激が最後のトドメとなって再び歯髄炎を 起こしてしまったと考えます。最善を尽くしたけれども、期待する結果が得られなかったのだ から抜髄ややむを得ないものと思います。そういわれても納得できないだろうと思いますが、 レジン充填の賞味期限はおおむね10年です。一度治療したところを痛みが出るまで使いきって しまうことが間違いなのです。痛みが出るはるか前に何か兆候があるはずですので、その時に 治療しなおす心掛けがないと痛みや不都合を感じた時点ではほぼ間違いなく抜髄になってしま うのです。その兆候を見逃さないで延命を計るには、日々検診を積み重ねて細かくチェックす るしか有効な方法はありません。たまに検診したくらいではほとんど見つけ出すことはできま せん。毎月歯石除去を行ないつつ、厳しいチェックを続けて初めて見つけ出すことが可能な レベルだと思います。

 当初の対処で一時的に回復したようですが、仮にそのままにしておいたとしても半年後には 再発して今と同じような状態になっていたと思います。“あの挟まった瞬間さえなかったら、 痛みが発生してなかったのは確実です。”という気持ちを察するものだから、今更歯髄炎とは 言えないのでしょう。最後にもう一度、今の症状は歯髄炎末期ですので抜髄しか選択はないと 思います。