歯周病とかみ合わせ

日付、時間：2004年11月30日 18:19　 氏名： 　ケイ　　　
所在都道府県： 東京 　 職　業： 　会社員　 年　齢： 29歳　　　 　 性別： 　 male　　

質問：
　歯周病とかみ合わせについての質問です。
私は子供のころから、歯茎が全体に赤くはれていました。虫歯はあまりなかったので歯医者 さんにはあまり行きませんでした。歯茎から出血することはよくあったのですが、虫歯が無 かったので私の歯は健康なんだと思っていました。ところが、26歳のときに行った歯科で、 歯周病だと言われ治療を始めました。
　そこでは歯石除去と歯茎のマッサージを行い、歯茎が少し引き締まってきて、出血も良く はなったのですが、歯茎のはれは治まりませんでした。1年くらい通って、引越してしまい、 新しい歯医者さんに行く勇気がなくて（歯医者さんに行くのは勇気がいる！）最後の通院か ら1年くらい何もしないでいました。その後やはり歯茎がはれてしまい、物が噛めないくら い痛かったので、近所の歯医者さんに行きました。そこで初めてレントゲンを撮ったのです が、その時歯槽骨がかなり下がってきていることを知り、とてもショックでした。それから 通院が始まって、ブラッシング指導を受け、歯石除去をこまめにしてもらっているのですが、 やはり時々歯茎が腫れてしまいます。染め出しをしても、きちんと磨けているとのことです。

　歯磨きと歯石除去だけでは、どうやらだめらしく、咬み合わせも悪いのが原因のようです。 私のかみ合わせは過蓋咬合で、上の歯が下の歯にガッチリかぶさっていて、ものすごく歯茎 に負担がかかっているとのことです。矯正治療を勧められ、もともと前歯が上下ともかなり ガタガタだったのが気になっていたので、矯正治療をすることにしました。そして、矯正の 装置をつける前に、奥歯に隙間を作るゴムをいれたのですが、そのことで、咬み合わせが少 し変わってきたせいか、上の前歯が全体的に歯茎が腫れてきてしまいました。
特にひどかったのが、左上2番で、この歯は歯槽骨が歯全体の１/３位しかないんです。一般 歯科で診てもらいましたが、少しぐらぐらしているとのことでした。麻酔をして中の方まで きれいにしてもらったのですが、こまめに歯石除去をしていたので、そんなに付いていない とのことでした。「咬み合わせが変わったことにより、前歯の当たりが強くなったのが、原 因ではないか。」と言われました。そして、矯正歯科で歯茎のことを伝えたら、「ゴムを入 れただけで、腫れてしまうんであれば、この先治療が始まったら、もっと強い力が加わるの で、難しいかもしれない」と頭を抱えていました。

　矯正歯科では、初めの治療計画の際、歯周病が進行しているので、将来だめになる歯がで るかもしれないということで、歯は抜かずに矯正するやり方でやるのですが、奥歯から１つ ずつ奥へ移動していくので、前側を直すのは1年くらい後になるそうです。前歯の当たりが強 いのを先に直すのは無理かとたずねたら、それは無理とのことでした。
矯正をせずに今のままでいても良くないのは、明らかだし、かと言って、矯正治療をしたら、 その過程で歯茎が悪くなってしまうかもしれないという不安があり、今難しい選択をせまら れています。矯正の先生は「大学病院のような、歯周病と矯正を一体となって治療してくれ る所でやったほうがいいのかもしれない。」と言っていたのですが、大学病院は先生が途中 で変わったり、未熟な先生がやったり、なんだかいいかげんな感じがして（あまりいい噂を 聞かないので）ためらってしまいます。

　私の希望は、歯と歯茎を健康に保ちたい。それだけなんです。もっと早く歯周病の治療を していたらと、悔やまれてなりません。長々と書いてしまって、分かりにくいと思いますが、 先生のお立場から見て、歯周病をこれ以上進行させないためには、どうしたら良いと思われ ますか？よきアドバイスをお願いします。乱文ですみません。

　私はかなりヒドイ歯槽膿漏でも長期にわたってコントロールしていますが、矯正の必要性 を感じたことはありません。一方で歯槽膿漏を改善するために矯正を行なって、かえって悪化 してしまった例を多く耳にしますので人に勧めることもありません。

　歯槽膿漏のコントロールはただ一つ。徹底的に歯石除去を行なったのち、例え歯石がない・ 汚れがないように見えたとしても毎月歯石を取りつづけることです。これ以上の方法もなけれ ばこれ以外の方法もありません。それだけで、十分な効果が得られるという実績と確信をもっ ています。世の中にそんな信念をもった歯科医がいないというところが最大の問題です。