日付、時間:Thu Sep 16 6:11:55 Japan 1999
氏名: M
所在都道府県:和歌山
職 業:主婦
年 齢:35歳
性別: female
│5象牙質カリエス |
本人の自覚症状は全くなし |
或る日突然“大穴!”ということは結構よくある話です。
ムシ歯は、エナメル質表面の侵食は比較的ゆっくりしていますが、一箇所でも象牙質に到達した
段階で“花開く”というか急激な侵食が始まります。
エナメル質部分の入り口は“針の穴”程のムシ歯も、実は象牙質内部ではすでに直径1mm以上の
大きさに成長しています。さしずめエナメル質は“卵の殻”みたいな状態で、内部はすでに空洞状態
になっています。
何ともないと思っていても、この表面のエナメル質が何かの拍子に壊れたらいきなり大ムシ歯
状態になります。「老化というよりもムシ歯が原因だったのでは?」と思います。勿論歯は、増齢
と伴に堅くなり、それまでの長年の使用により亀裂が入り最後に一部が欠けるという現象も
考えられますが、通常は50歳を過ぎた頃からですので今回のケースでは該当しないのでは
ないでしょうか。
いずれにしても、掛けた部分は象牙質が剥き出しになっていますので新たなムシ歯の進行拠点
となりますので早急な治療が必要です。