原因が除去されていなければ治るのに時間がかかります。

歯茎を削られました

日付、時間:2004年12月7日 18:07  氏名:     
所在都道府県: 東京   職 業:  その他  年 齢: 歳      性別:   male  

歯茎を削られました 質問:
 こんばんわ先月24日にそちらに伺いました矢野と申します。
それで歯石を取って歯の掃除をして頂いた時に、歯科衛生士さんに歯茎を4ミリ削られまし たその時は怖くなって帰りました。
日にちが経てば元に戻ると思っていましたが、戻りません。元々幅が4.5ミリしかない歯な ので抜けそうに見えます。痛みもまだあるんですが、どうしたら歯茎が元に戻りますか教え てください。お願いします。

回答
 状況が飲み込めません。スケーリング時に炎症の著しい場所の歯肉がめくれたように なったり、傷ついたりすることはあります。そのような状況でも、炎症の原因である歯石等 が除去されていれば速やかに治りますが、原因が除去されていなければ治るのに時間がかか ります。また元々原因がないような場所が傷ついただけなら、これも速やかに(1週間弱) 回復するはずです。新たな刺激が加わらなければ、通常1週間、長くて2週間です。
 カンジダ症のように歯茎が赤く腫れ上がった場合には、専用の薬を使わない限り一か月 くらい治らないケースもあります。原因と状況が読み取れないので、推測が成立しません。 もう少し詳しい情報を送ってください。

初診時パノラマ
歯茎を削られました
現在の状況
歯茎を削られました


返信:2004年12月16日 21:14
 こんばんは、矢野です お返事拝見しました。
歯茎の件ですが、下の左右の中切歯が2から4ミリ、左の側切歯が2ミリ位無くなってます。 普段から歯茎の位置はチェックしてますし、歯医者へ行くときは必ず鏡を持って行きます。 そちらでもその都度見てました。
スケ-リング前に先生が撮られた写真と比べれば、すぐ分かると思います。実際スケ-リング 前は、上の中切歯が下の歯をほとんど覆っていました。ちなみにこれ以外の歯は痛くもなく、 大変すっきりしました。

回答:
 上顎前歯部の歯肉がやや腫れぼったい感じがしますが、下顎前歯部は引き締まって健全な 歯肉です。初診時のスライドはアナログですので未だ現像していないので今の所手元にありま せん。下顎前歯部の歯肉が退縮したということのようですが、それで宜しいでしょうか。

 腫れぼったかった下顎前歯部の歯肉が、歯石除去により健康をとり戻して引き締まった結果 2ミリ程歯牙が露出したということだと思います。健康な歯肉の厚みは約1ミリ、現状の歯槽 骨の位置に約1ミリをプラスした位置が健全な歯肉位置です。従って、今後健全な歯周組織を 維持していけば今の位置を永遠に保つことができます。
 ご質問の“どうしたら歯茎が元に戻りますか”に対しては、歯磨きや歯石除去を止めれば再 び歯肉が炎症を起こして腫れてきますので、あなたが元の位置と思われている位置まで回復す ると思います。その代わり歯槽骨破壊も進行しますのでいずれ歯を失ってしまいますので実践 はしないよう忠告申し上げておきます。


返信:2004年12月17日 21:46
 それでは、なぜ、どこの歯医者でも言われた、かなり腫れている右下の側切歯の歯肉は退縮 せず、それより腫れていなかった所が退縮したのでしょうか?
上の歯肉もだいぶ腫れていますが、スケ-リングで一切歯肉は退縮してません。 とにかく痛みを止めたいんですが、なんとかなりませんか?

回答:
 汚れの除去程度に応じて歯肉回復は異なります。また、右下2番のように舌側転移した部位の 回復は悪いのが普通です。左右犬歯の歯肉位置からみて中切歯の歯肉位置は正常です。歯茎その ものは痛みがあるようにはみえませんが、どのような痛みでしょうか。知覚過敏ですか。


返信:2004年12月17日 21:46
 いえ、右下2番は全く痛くないですし、歯肉も全く退縮してないです。痛むのは、左右下の 1番と左下2番です。最初は、何かで切られたような痛さと、凄くしみる様な痛さで四、五日 間は出血があり、夜も眠れませんでしたました。勿論この三本だけです。それから今は、ずっ と強いしみみたいな感じの痛さで、口を閉じて全然動かさなくても痛いです。 先生の言うよう に知覚過敏かもしれません。 薬局で塗り薬も買いましたが、良くなりません。

回答:
 歯周疾患進行に伴う知覚過敏を象牙質知覚過敏といいます。象牙質知覚過敏の本質は罹患部分 象牙質の変質です。むし歯のように実質欠損はありませんので一見何事もない様に見えますが、 変質した象牙質が歯髄に接するようになると歯髄炎を起こして知覚過敏を引き起こします。
 一方歯槽膿漏の本質は、歯肉縁下に貯留した歯石をはじめとした汚れですので、これを除去 しない限り進行は止まりません。更なる進行をコントロールするために歯石除去は必須ですが、 変質して知覚過敏を起こす寸前だったところを歯石がバリケードの役目を果たして刺激を遮断 していた状態と考えられます。その歯石を除去した途端知覚過敏が発症したということでしょう。

 根本的な治療方法としては、更なる進行を抑制するために今後も歯石除去を継続する必要が あります。それを継続して歯周疾患組織の健康を維持していけば知覚過敏も治まります。しか し、直近の症状緩和も必要と思われますので知覚過敏抑制剤の塗布が必要でしょう。また、消 炎鎮痛剤(痛み止め)を1週間ほど継続して服用すれば歯髄炎症も幾分沈静化しますので有効 です。市販の鎮痛剤の1回用量の半分程度を1日3〜4回、1週間ほど継続すれば効果が挙がる と思います。それで見込みが全くなければ、その方法は中断してください。


返信:2004年12月25日 12:33
 分かりました。試してみます。