日付、時間:2004年12月8日 5:29
氏名: りんりん
所在都道府県: 埼玉
職 業: その他
年 齢: 27歳
性別: female
質問:
はじめまして。お忙しいとは思いますが、毎日気になっていることがありご質問させ
て頂きました。先月、10年ぶりに歯医者へ行きレントゲンをとったところ、右下の6
の根に膿があると診断され、その他にも4本親知らずがはえていることがわかりました。
膿に関しては、自覚症状はなくびっくりしたのですが、今月はじめに紹介された大学病
院に行った所、右下の親知らず8と6を両方抜いて膿をとると言われ、その日に手術ら
しきものをしました。6を抜いて、膿をとり、骨も削りました。手術が終わって『もう
大丈夫です』と言われて終わりで何の説明もしてもらえませんでした。今はガーゼが
まっている状態で、1度ガーゼ交換をしましたが、痛くてたまりませんでした。
知り合いの歯医者さんが紹介してくれた大学病院の先生だということで、安心しきって
いましたが、何も説明がなかったことで不安になりインターネットで調べているうちに
こちらを知りました。もう抜いてしまったものはしょうがないとも思いますが私は正し
い治療をしてもらえたのでしょうか?
のう胞の大きさにより処置も変わるのだと思いますが、6は10年以上前に神経を取り、
かぶせものをしていて、虫歯にはなっていなかったし、亀裂などもないと言われました。
根管治療で様子をみるなりできなかったのでしょうか?消毒などで、歯医者に行く機会は
多いので、毎回詳しく聞きたいと思っているのですが、気づくと違う患者さんの所で治療
していて、全く聞くタイミングがないのです。自分の診てもらっている歯医者ではなく、
河田先生にお伺いするものお門違いだとは思いますが、現在通っている歯医者は信頼して
良いのかわからず、河田先生にお聞きするしか方法がなく、書かせて頂きました。
歯根のう胞という病気もこちらのホームページで知ったくらいです。自分の病名を教え
てもらえないなんて、情けないです。どうかよろしくお願いします。
のう胞摘出→ガーゼで開放創にしたという経過から、のう胞自体かなり大きかったと想像
します。大きさによっては即刻抜歯の方が望ましい場合もあります。
私なら根管治療で治したかもしれません。そう聞くと治療が間違いだったように聞こえる
かもしれませんが、もしあなたの担当医が根管治療したとすれば、何年間も痛みを伴う根管
治療をしたあげく抜歯になった可能性が高いと思います。最高権威である大学病院の治療
レベルがその程度であると思っています。従って一般的な判断としては、見込みのない
根管治療をするよりは抜歯を選択する方が正しい治療方法だといえるでしょう。
反対に私のような歯科医が根管治療で治せば「フーン」で済みますが、治らなかったら
「無謀な治療をした。誤診だ」ということになるでしょう。それよりも大切なことは、
抜髄がどれほど恐ろしい結果を招くかを十分理解していただけたと思いますので、同じ
過ちを繰り返さないことです。たちまちブリッジにすれば両臨在歯で不幸を繰り返して
しまいます。インプラントとて100%ではないけれど選択としては是非考慮して欲しいも
のです。また、今まで通りのケアでは他の歯も次々に抜髄です。メンテナンスの効果と
重要性を認識して一本足りとも抜髄しなくて済むように心がけてください。