根管治療に何か不具合があったであろうことは現在の症状から明らかに推測できます。

神経の取り残し

日付、時間:2004年12月8日 20:17  氏名:  のぶ   
所在都道府県: 千葉   職 業:  その他  年 齢: 25歳      性別:   male  

神経の取り残し 質問:
 1年ほど前に上の前歯2本の神経を抜き、薬を詰め、土台をいれて差し歯にしました。 しばらくしてから片方の歯に痛みを感じ、レントゲンをとってもらったのですが、黒い影 はありませんでした。その後も痛みは続き、半年後にまたレントゲンをとってもらったの ですが、また黒い影はなく問題ないといわれました。
根の取り残しなどがあったら必ずレントゲンにうつるのでしょうか?
それとも根の取り残しなどがあってもレントゲンにうつらないケースもあるのでしょうか?
痛い方の歯に薬を詰めるときにすごい痛みがあったので(もう片方の歯に薬を詰めるときには 激痛はありませんでした)、神経の取り残しがあったのでは?と不安に思っています。

回答
 “神経の取り残し”自体はレントゲンで確認できません。しかし神経のとり残し、もしくは 精密な根管充填ができていないがために生じる根尖病巣や根尖部の異変についてはレントゲン で確認できます。術直後の痛みはいたし方ないものとして、一か月以上経過しても痛みを感じ る場合には根管治療の不備を疑うことができます。レントゲン的に確認できるのは半年以上先 になりますので、痛みの方が先に重要な証拠としてとりあげられます。

 1年以上前ということですので、レントゲン的にも確認できる時期ですが、症状が軽い場合に はなかなか確認できないかもしれません。“神経の取り残し”という表現が正しいかどうかは 別にして、根管治療に何か不具合があったであろうことは現在の症状から明らかに推測できます。 ただ、現在の医療水準からして治療をやりなおしせば必ず治るものではないことと、明らかな 証拠がつかめない限り再治療に踏み切れないことを理解して下さい。