日付、時間:2004年12月16日 0:02
氏名: 陽子
所在都道府県: 香川
職 業: その他
年 齢: 47歳
性別: female
質問:
初めてお便りします。右上2と3のあいだにのう胞があり、11月4日に摘出手術しました。
丁度鼻の下でかなり大きかったそうです。3の歯の神経が臭っていてそこからばい菌がはいっ
たとの事。で、3の歯の根元も削ったそうです。が、いまだに目の下から鼻の横、つまり顔半
分腫れて、歯茎ももりあがったまま。歯茎全部めくってるのだから、もとのとおりにはならな
い、と。
顔の腫れに関しては、説明もなし。いくら、聞いても、かなりおおきかったから、と言うだ
けで、納特のいく説明がありません。1月以上経つのに、そんなに、治るのに時間かかるので
しょうか?仕事が音楽教室の講師していて、人前にでるので、顔の腫れはとても気になり、早
くなおれば、と思うのですが。何が原因で治りが遅いのか、手術の後がどうなっているのか、
素人の私には、全くわかりません。
歯根端切除という治るはずのない手術をさ
れたので一か月経っても改善の兆しがないだけのことだと思いますよ。
歯根のう胞の原因は根管治療の不備ですので、その不備のある根管治療を改善しない限り
治るはずがないというのが私の見解です。このホームページの随所に歯根のう胞と根管治療
のことについて記載されていますので、納得するまで調べて見て下さい。そして、的確な
根管治療を行なってくれる歯医者を探して根本的に治してもらうか、姫路まで来るかを考え
て下さい。
回答:
基本的な治療である根管治療は1日で終わると思います。根尖部の掻爬が必要かどうかは、
根尖部の逆根充を行なっているかどうかによって必然性が左右されます。つまり根尖部にア
マルガムなどの異物を充填しているようだと取り出さなくてはなりません。もしこの手術を
同日にしたとすれば、抜糸のために1週間後にもう一度来ていただくことになります。従っ
て最小限の来院回数は1回か2回ということになります。この場合、あとの補綴処置などは
含まれておりません。
今予約されても、1月15日以降になると思います。пF0792-88-4682
回答:
“正しい治療”という表現には誤解を招く可能性がありますので少し注釈を加えます。
現在日本の大学に限らず、世界的にも歯根端切除は正しい術式として認知されています。
その意味では、正しい治療が為されたにも関わらず結果が思わしくないという表現が正し
いと思います。異端児である私の理論では、真の原因を除去しないままいたずらに病巣を
刺激する歯根端切除は誤った術式です。従って私の意見では、間違った治療をされたので
いまだに残ってる顔の微妙な腫れ、ときおりある痛みや違和感も当然予想されるべき結果
だということです。私の見解は、「正しい治療がされていないことが、原因です。」
原因を完全に取り去ることができる抜歯でも術後の腫れや痛みを多少伴います。従って
再び掻爬した場合も原因の除去程度に応じて多少腫れや痛みがありますが、原因を全く除
去しないまま行なった掻爬とは雲泥の差だと予想します。また、原因の除去程度に応じて
予後が決定されますので、原因を全く除去されていない状態では嚢胞は何回でも形成され
ます。
抜糸の原則はおおむね1週間後ですが、5日目以降2週間以内であれば何時でも大丈夫
です。