日付、時間:2004年12月22日 19:04
氏名: hisako
所在都道府県: 兵庫
職 業: 医療関連
年 齢: 37歳
性別: female
質問:
はじめまして。
11月初めに治療を終了した歯に関して、どうしても心配なことがありますのでご回答願え
ればと思い、投稿させていただいております。
両前歯(1)を差し歯にしました。
左(1)ー熱いもの・冷たいものがしみるようになり、食事も出来ないぐらいになって受診。
歯の内側から虫歯になっていて、痛みが激しい段階まできているので神経をとるしかないとの
説明を受けました(すでにこれまで数回虫歯になっている部分です)。
当日神経を抜いていただき、その日と、数日おいてからの2回、患部に薬を詰め、その後
充填していただきました。右(1)は10年位前に神経を抜き済みです。その後、このままでは
同様に虫歯を繰り返しやすくなるので、両前歯とも被せ物をすることをお勧めしますと言わ
れ、2本連結の差し歯にしました。その際、右(1)の根に関してはこのままのほうが良いとの
ことでさわりませんでした。
充填の前から、鼻の付け根部分に違和感、たたくと痛い(共に左歯のみ)などの症状があり
不安をもっておりました。この状態は多少良くなりつつありますので、当面様子を見ようと
思っておりますが(25万円程かかったということがありますので)、それ以外で顎が痛い、
片側の歯・歯茎が痛いという症状がでてくるようになり心配なのです。
私の歯はもともと両(2)(3)が、あまりあたらない(噛み合わない)歯並びで、噛み切る必
要のある食べ物は、ほとんど前歯で噛み切っていたのですが、差し歯にする際、破損を防ぐ
ためにも前歯をもとより多少短くつくりましょうとのことで以前より短くなりました。それ
で食事のメニューによっては変な噛み合わせで食べるために他の歯に負担がかかっているよ
うに感じるのです。動揺のある歯もありそうな感じです(歯周ポケットの深さは、ほとんど2
ミリであると言われています)。
前歯を差し歯にした影響で、こういった症状が現われることはあるのでしょうか?
またその場合、今後どのような治療が考えられるのでしょうか?
歯科を変えるつもりでおりますので、そういった治療が可能な歯科を宝塚市、大阪市内およ
び北摂地域でご存知であれば、ご無理を承知でなんとか教えていただきたいのですが。長々
と申し訳ありません。お忙しいところ恐れ入りますが、どうぞ宜しくお願いいたします。
感想:
患者の救世主のようなHPだと思っております。患者側もある程度の知識を持たなけれ
ばと感じさせられました。
根管治療の成功率が50%程度という情報を知っていれば、25万円の補綴物は入れなかった
でしょうね。「知識がないので先生にお任せします」と言っていた時代は何が起こっても
医者に文句を言わないみたいな風潮がありました。今は色々な情報が容易に得られるように
なったので、ベールに包まれた医療の絶対性に疑問の声があがっています。或る意味で医療
も科学的根拠に基づく予想ですので、どちらを選ぶか、どの方針にすべきかという選択に
対して絶対確実な結果を予想することは不可能です。
医師と患者さんが情報や知識を共有して、その成果やリスクを共有するのがインフォーム
ド・コンセントだと思います。医師の説明不足があることも事実ですが、患者さんの方にも
基本的な知識がないために説明しても伝わっていないことが往々にしてあります。やはり
これからは自分の将来に直接関わる知識というのは仕入れておかなくてはならないのでしょ
う。しんどい世の中になってきましたね。
抜髄に至った経緯やその後の処置方針については一般的な筋書き通りです。問題は、抜髄
した歯の経過です。まだ2か月足らずですので、症状の改善が見込まれる可能性もあります。
経過次第では、半年くらい様子をみておかれてもいいでしょう。ただ、現在の症状から推測
して、抜髄およびその後の根管治療に何らかの不備があって根尖病巣に発展しているものと
思われます。かみ合わせやその他の要因は考える必要はないでしょう。最終的には装着した
補綴物を除去して根管治療をやり直すようになると予想します。