日付、時間:2004年12月29日 22:56
氏名: M・N
所在都道府県: 愛知
職 業: 会社員
年 齢: 27歳
性別: female
質問:
こんにちは。右下奥歯のことでご相談します。
H16/3月頃から、右の首の筋(?)がピリッと痺れるようになり、右首の後ろのリンパが腫
れたり、熱が出たりしたので(3月・5月・6月・7月・10月と繰り返しなりました)内科、耳
鼻咽喉科に行ったのですが、レントゲン・血液・CTの検査で異常がなく、右下奥の親不知が
原因かもしれないと言われ、8月に右下奥の親知らずを抜きました。
その後、隣の奥歯(7番)が痛くなり、頬が腫れたり、耳が痛くなったり、耳の後ろのリン
パが腫れたりしてきたので、近くの歯医者に行きました。「右下奥歯が、被せている物の下
で虫歯になっているから、神経を抜きます」とのことで治療をしてもらったのですが、次の
日の夜、6番・5番・4番の歯まですごく痛くなり翌日、その歯医者さんから大学病院を紹介さ
れました。大学病院で、もう一度歯の神経をとる治療をしてもらい、詰める時の薬を替えて
もらうと、落ち着いたのですが(首の腫れも治まりました)4・5日後に又、ズキズキ痛み出
しました。その後は、3回程、それを繰り返しています。
今まで、何度か虫歯になって痛い思いをしたことがありますが今回の右下奥歯の痛みは、
ズキンと脈を打ってるような痛みで(とても大きな脈を打っているような感じです)とても
痛いです。又、それ以上に歯だけでなく、歯茎が腫れたり、右の首筋や右耳の下のリンパが
腫れるのが辛いです。最後に神経の治療をしてもらった直後に(詰め物をしてもらう時)す
ごくズキっとしたので、まだ神経が残っているのかなと思うのですが、神経が残っているの
でしょうか?
しっかりとこの歯を治療すると、首や耳のリンパの腫れも治まってくるのでしょうか?
歯が原因とわかるまで、すごく時間がかかったので、右下奥歯が悪いとわかった時は、ほっ
としたのですが、あまり治療が順調でないので、困っています。すごく長くなってしまって、
すみません。よろしくお願いします。
感想:
このHPを見て、歯で悩んでる人は、たくさんいるんだなと思いました。風邪や頭痛は、放
っておいても良くなるけど、歯は治療しないとどんどん悪くなるので怖いですね。今の歯が
治ったら、歯を大切にしようと思います。
神経が残っているというか、根管内の機械的清掃が不十分であるために残った神経組織が
腐って炎症を起こしているか、使用している薬剤の刺激がきつすぎるかのいずれかだと思い
ます。
痛み…つまり炎症が何故起こるかという見解の相違があります。バイ菌がいるから炎症が
起こるという見解ですと、そのバイ菌を殺す為に多少刺激が強くても強力な殺菌さようのを
持つ薬剤の使用が必須です。反面、そこに存在する汚物の除去は二の次になってしまいます。
バイ菌は所詮生体と共存している常在菌。その常在菌が活動を強めるのは、そこに生体に
とって異物である諸々の汚物が原因であるという私の見解が正しいとするならば、薬剤刺激
による痛みは無用な弊害だし、汚物の除去と二度と汚物が貯留しない環境作りこそが最善の
策というように治療方法が異なってきます。
何故全国の患者さんが抜髄や根管治療でこれほど多く苦しんでいるのかを考えれば、治療
方法が誤っている。しいては炎症発生のメカニズムが根本的に間違っているということが明
らかなように思います。しかし、その誤っているであろう治療方法が大学病院で堂々と行な
われているところが最大の問題だと思います。現状では、その誤った理論であっても、二の
次になりがちな汚物の除去が丁寧に行なわれた時もしくは、それに打ち勝つ抵抗力を備えた
人だけが救われているのが現状です。抵抗力の増強は無理ですので、たまたま丁寧に除去さ
れて、薬剤の刺激に打ち勝つ抵抗力を獲得できた時期が重なれば、更に丁寧な根管充填が
施されるようなラッキーを期待するか、根管治療の評価の高い歯科医を探すしか解決の道
はないでしょう。
症状の推移から、7番の状態が首筋やリンパの症状に大きく関与しているものと思われま
す。無論それ以外にも原因が潜んでいる可能性もありますが、7番の治療が上手くいけば大
幅に改善することが期待できます。