日付、時間:Wed Sep 22 15:29:31 Japan 1999
氏名: 中島
所在都道府県:千葉
職 業:その他
年 齢:27歳
性別: female
質問:
早速のお返事、ありがとうございました。お教えていただ
いたとおり、少しでも早く仮歯をはずして、歯ぐきの回復を待ちたいのですが、運悪く主治医が
出張で来週月曜日まで診察を待たなければなりません。
仮歯はしっかり固定されていて、自分では取れそうにもありません。その間、歯周炎の進行が
心配です。歯茎の悪臭、出血、口中のヌルヌル等も気になり、念入りな歯磨きの後、塗布タイプ
の歯肉炎・歯槽膿漏薬を、に1日2回塗っていますがこれは、余計な事でしょうか?
過去の質問を拝見していて、自己流のデンタルケアグッズを使って副作用等でかえって
悪くなる場合が..というのを見つけて、ちょっとあせっています。宜しくお願いします。
※以下は、固有商品名の記載になる為、都合悪ければ削除お願いします。
(使っているのはライオンのデントヘルスという薬で成分はグリチルリチン酸カリウム、
ヒノキチオール アラントイン、塩化セチルピリジニウムです。)
ご意見・ご感想:
この掲示板を見ておられるほとんどの方が、同じように感じていらっしゃる
事と思いますが、歯科治療について悩んでいる日本中の患者の為に、忙しい時間をぬって、
対応して下さっている河田先生にほんとに感謝致します。
仮歯の撤去が数日遅れたからといっても、取り返しのつかない破壊が起こることはありません。
“気になる”期間が長くなるのと治癒する時期が少し遅れるだけです。
市販の“歯肉炎・歯槽膿漏薬”についてはそれなりに効果があるので、使用することには問題
はないでしょう。また副作用よ称されるようなものもないと考えて良いと思います。
この手の“歯槽膿漏治療剤”の使用に関して注意すべきことは、歯槽膿漏や歯肉炎を根本的に
治癒に導くものではないという認識をしっかりもつことです。つまり、歯周疾患の“炎症症状を緩和
する”とか“回復を助ける”ものですからその薬に頼って根本的な治療を放棄した状態を長々と
続けていたら症状をより悪化させてしまうということです。
“根本的な治療”とは一般的には歯石の除去です。今回のケースでは“仮歯の不適合”が根本的
な原因と思われますので仮歯の除去をしないで何時までも薬を塗っていたのでは症状を悪化させて
しまいますが、除去するまでの数日間の進行を抑制するための使用ですのでご心配は無用です。