日付、時間:Wed Oct 6 16:28:03 Japan 1999
氏名: Y.K
所在都道府県:北海道
職 業:会社員
年 齢:32歳
性別: female
質問:
麻酔に対するアレルギーってありますか?このHPにヒットしてウレシイ限りです。
先生に診てもらえばよかったと後悔しております。が先生は健康な歯の神経を抜く事を反対されて
ますよね...。前歯がいわゆる「出っ歯」なんです。ずーっとコンプレックスで一代決心の上先週の
土曜日から前歯4本をさし歯にする治療を受ける事にしました。
まず前歯1本とその隣の歯の神経を抜く事になり1日で神経を抜いてもらいました。元々怖がりだ
と先に先生に伝えのが間違いだったか今思えば大量に麻酔を打たれたかもしれません。
その日の夜、首とか背中とか痛くて眠れませんでした。次の日は歯は勿論風が吹いても痛く、
唇をめくって歯茎を見ると注射の穴が空いていた個所が白く皮がむけて黒ずみ、裂けたみたいに
なってたんです。様子を見る為、翌日と翌々日もガマンしてましたが、顔半分痛くなり歯も何処が
痛いのか解らなくなったので病院へ行きました。
詰めている薬が痛みの原因かもと言われ歯ブラシをあてても痛いのに泣く泣く薬を摘め直して
歯茎にも薬を塗ってもらいました。
今日は大分落ち着いてます。その先生には「皮膚が弱いなら先に言ってね」と言われましたが
麻酔をしてこんな事になったのは初めてで。残りの2本もこれから治療するので不安で一杯です。
先生のHPを読ませていただいて「もしかして大変な事しちゃったんだ」と健康な歯の神経を抜いて
恐ろしくもなってます。が。このままにしておく訳にもいかず。今の先生のところへ通っていいもの
やら。麻酔の仕方が下手な先生っているんでしょうか。それとも私の体調が悪かったのか。
教えて頂きたくてメールしました。宜しくお願い致します。
「80歳・90歳になっても健全に機能する歯」を最優先する私の価値観からすると、健全な歯
(歯周疾患末期は別)を抜髄することには大きな抵抗感があります。しかし、審美性を追及する
気持ちも理解できますので、リスクを十分理解された上で選択される分にはあえて反対はしません。
この度の痛みは複数の要因が重なってしまったように思います。麻酔に対するアレルギー反応
があったのかどうかは文面からは分かりません。麻酔の場合、即時性のショックや貧血は比較的
経験します。遅延性の副作用ってあっても不思議ではないのですが、明確な症状を耳にしたこと
がありません。
“注射の刺入点が原因で口内炎ができて痛む”ことは時折経験します。この件については、医者の
言い訳かもしれませんが、注射時の内出血同様避けることの出来ない不慮の事故みたいなものと
認識しています。特定の人や条件があるのであれば回避することも可能ですが、毎日何十人の
麻酔をしていて年に数回程度の発生頻度のように思います。従って次回も同じようなことになるか
というと今までの経験からは可能性ゼロだと思いますので一応ご心配は無用かと存知ます。
最後に根管治療の問題ですが、ここに問題があるとすれば治療の継続に少し不安を感じます。
健全な歯を抜髄した場合でも、根尖部の周囲組織に軽い炎症が
おこりますので軽い咬合痛はあります。しかしそれ以上の痛みがあるとすれば治療操作に問題が
ある可能性もありますので今後の治療および将来の予後(根尖病巣の発生)に不安を抱きます。
審美性の回復はどの先生がされても納得の範囲ですが、根管治療は技術の差が歴然です。
麻酔によると思われる問題や痛みは思考の中から排除して、根管治療に問題があるのかどうか
の1点に集中して今後のことを考えるようにして下さい。