日付、時間:Fri Oct 8 15:27:55 Japan 1999
氏名: NK
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:31歳
性別: female
質問:
はじめまして。興味深くホームページを拝見させて頂きました。
3年ほど前に右上の奥歯を治療したのですが、治療終了後2.3日してその歯の奥が死ぬほど
痛くなりました。さわって痛いのはもちろんのこと横になっていても呼吸するのさえ苦しく、本当
に救急車を呼ぶことを考えたぐらいです。
急いで歯医者に行き、そのむねを伝えると埋め込んだものが少し穴より大きいし高いので、歯が
圧迫されているのでは?と言われました(その時は、急遽飛び込みで診察してもらったため、いつ
もの先生ではなく院長先生にみていただきました)。そしてそれを多少削って調整してもらいました。
さらにレントゲンをとると顎の骨の方が炎症を起こしているので、飲み薬で治療します、
ということで鎮痛剤と殺菌剤を服用して、とりあえず痛みはひきました。でも体調を崩した時など
今でも時々痛むことがあります。
その時のレントゲンからすると親知らすがあったのですが、その歯を圧迫するようなものでもなく、
正しい方向にはえていて、しかも完全に埋まっている状態でした。それでも時々痛むのと、親知らず
が最近はえはじめたので勇気をだして最近また違う歯医者に通いだしました(引っ越したため)。
レントゲンをとって頂くと、現在は親しらずが問題の歯を押しながらはえているような形で、しかも
その問題の歯(右上奥歯)の骨が炎症をおこしたあとが見えるとのことでした。
その歯は、昔、深い虫歯だったのですが、神経を抜くには至らず、現在も神経はきちんとあります。
先生曰く、その歯は古傷のように時々痛むことがあるだろうし、長くは持たないかもしれないが、
私の年齢からするとあと2、30年はもつだろうから、このまま様子を見るのが一番だ、ということ
でした。その歯を抜いたところで、痛みがなくなるわけではないとのこと。
また親知らずは抜いた方がいいんでしょうか・という私の質問には
「もし、その右奥歯がなくなってしまった後に、もしかしたらブリッジをかけられる可能性もあるので、
これも様子を見た方がいいのでは?」とのこと。
私も現在の先生のご意見には賛同しているのですが、何故そんな骨の炎症がおきたのでしょう?
何か考えられることはありますか?現時点で先生にレントゲンを見てもらった限りでは、虫歯もないし、
歯槽膿漏でもないようなのですが、、。それでもとりあえす、歯石除去をして、予防をこころがけ
ましょうね、という話で現在治療中です。
それと、もう1点。前歯(上下とも)が冷たいものがしみます。でもこれは永久歯が生えだした頃から
ずっとそうです。歯槽膿漏でもありません。また、生え際がしみるのではなく歯の先端部分がしみます。
飲み物ではしみませんが、氷や、アイスキャンディーなどを噛むととてもしみます。これは体質的なもの
ですか?
先生は、「エナメル質がうすいのかな、でも、かわってるね」と言って笑ってました。私ももうなれては
いるのですが何か考えられることがあったら教えていただければ幸いです。
以上長くなりましたが、宜しくお願いします。
“深い虫歯だったのですが、神経を抜くには至らず、現在も神経はきちんとあります。”ということ
ですが、“療終了後2.3日してその歯の奥が死ぬほど痛くなりました”ということは、その時点で
神経が死んでしまったものと思われます。また、親知らずの存在は、今回の場合は全く関係ない
ものと思われます。
“体調を崩した時など今でも時々痛む”のは根尖病巣の可能性を示唆しますし、さらに“レントゲンを
とると顎の骨の方が炎症を起こしている”のは根尖病巣そのものではないでしょうか。
何も問題の歯を抜くことはありませんが、さりとて“古傷のように時々痛むことがある”のを
我慢することもないように思います。的確な根管治療を行えば完全な社会復帰も可能だと思います。
上顎の7番って一番根管治療が面倒な場所ですので(採算も合わない?)、誰も治療したくない
場所なんです。おまけに治療しても思い通りの結果が得られ難い“難儀な歯”だということが
背景にあるような情景です。
解決方法は、腐った神経を丁寧にとってくれる(根管治療)歯医者を探すことでしょうね。
根管治療の良し悪しは素人ではほとんど見分けがつきませんので、無難な大学病院で診てもらう
のが良い方法かもしれません。
返信:
お忙しい中ご丁寧にありがとうございました。
これからもがんばって下さい。
********************1999.12.08**********************************************
ということで、通っていた歯医者さんから、紹介状を書いて頂き都内の某大学病院の口腔外科
に行って来ました。
まずは、親しらずをぬかなくては、ということで、その際、上顎の7番(根尖病巣のある歯)が刺激
で痛みだすことがあるので、、、ということで一緒に上顎の7番につめてあるものを除去し、神経を
3本少し広くしておきました。なることを言われました。
その日は、つめものをすると、上顎の7番が痛み出す可能性があるということで、何もつめものをせず、
翌日、親しらずを抜いた場所の消毒に行ったさいに何か薬をぬられ、ふたをして頂きました。
そしてその担当先生は「これからは根の治療になります。紹介状を見ると、そちらの治療も、、、
ということのようですが、ここは口腔外科ですし、紹介して頂いた先生のところにおかえしするのが
筋だと思うのですが。今、先生にお電話して根の治療をやっていただけるか聞いてみますね。」と
おっしゃり結局私は、もとの歯医者さんに戻ることになりました。
はぁ。。。
「これからの治療は時間もかかるし、近所の歯医者さんの方が、通うのに便利でしょ?云々。。。」
私は親しらずの抜歯などより、根管治療をしていただきたくて、歯医者さんに通いだしたのに、、、、。
確かに口腔外科は専門ではないのでしょうから、仕方ないですね。
河田先生のおっしゃるように結局
上顎の7番って一番根管治療が面倒な場所ですので(採算も合わない?)、誰も治療したくない
場所なんです。おまけに治療しても思い通りの結果が得られ難い“難儀な歯”だということが背景
にあるような情景です。
こんな状況なんですね。きっと。なんだか「たらいまわしにされている」ような気がして少し悲しいです。
でも、またもとの歯医者さんにもどって頑張ります(笑)。すっかりよくなったらまた河田先生にも報告
しますね。
先生のホームページのおかげで、なんとなく先生方の現状もわかり、あきらめ?というか仕方ない
んだな。と思えるようになりました。これからもがんばって下さい。
感想:
本当に「あぁ、あぁ」ですね。親知らずは、もしもの時の保険に残しておくというはずだったのにね。
で、親知らずを抜いても痛みはまだあるわけですか?
口腔外科の根管治療はお勧めできませんが、かといってヤル気のない歯医者に治療してもらっても
何か先が見えるような気がします。思い切って両方から縁を切って、某歯科大学の「歯内療法科
(第二保存とか名前は大学毎に違います)」に直接受診されてはいかがでしょうか。
********************1999.12.09**********************************************
お忙しいなか、早速のお返事ありがとうございます。
本当に「あぁ、あぁ」ですね。親知らずは、もしもの時の保険に残しておくというはずだったのにね。
もう、なくなってしまったので今更何を言っても仕方ありません。もともとなかったと思うようにしてます。
抜いた歯を見せて頂いたときは、あまりにもきちんとした大きい歯だったのでちょっと『もったいない
なぁ』とも思いましたけど。
>で、親知らずを抜いても痛みはまだあるわけですか?
もちろんです(泣)
> 口腔外科の根管治療はお勧めできませんが、かといってヤル気のない歯医者に治療してもらっても
何か先が見えるような気がします。思い切って両方から縁を切って、某歯科大学の「歯内療法科
(第二保存とか名前は大学毎に違います)」に直接受診されてはいかがでしょうか。
そうですね。でも仕事をしているため今月はこれ以上早退だの遅刻だのできないんですよね〜。
そのあたりが厳しいです。近くといっても、10分で行ける歯科大学はないし、普通の歯医者とちが
って、時間の融通もきかないし、、。でも、自分の体を優先にがんばります。いろいろアドバイスありが
とうございます。励みになります。
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ところで、今日は薬についてお伺いしたいのですが(何度もすみません)
私のたずねた某大学病院で、抜歯したさいに「抜歯後の注意」という紙を頂きました。
そこには、
『痛みの強い時は病院から出た薬を処方された通りに飲み、患部を外から冷やして下さい。』
と書いてあったのです。私はこの文面を痛みがない時は薬は飲まなくてもいい、と解釈して、
抜歯した日の夜と、翌日の朝食後の2回のみ服用致しました。
ちなみに頂いた薬は
1.フロモックス錠100mg 全9錠 1日3回毎食後 3日分
2.ロキソニン錠 60mg 〃 〃 〃
です。
ところが、昨日、もともと通っていた歯医者に戻ったところ、薬は必ず毎日飲んで下さい。炎症を
おさえるためです。と言われました。そればかりか、来週の火曜日に予約したのですが、薬がき
れたらまたこれを飲んで下さい、と更にもう3日分追加で薬を頂きました。その病院にはフロモックスは
ないので、違う薬(抗生物質)を処方します、とのこと。しばらく薬は飲み続けることになるそうです
(それでも別に完治するなら構いません)。
根管治療をする歯を先生がさわったさいに私がものすごく痛がったので、こんな状況では治療が
できないから、薬をのんで、来週火曜日にまたいらっしゃい、とのことでそうなったのですが、
私にしてみれば、確かにいつもより敏感にはなっていますが、普通にしていれば痛みはないんです。
ただ、さわられたり、おされたりすると痛いのです。それは、親しらずを抜歯する前からおされれば
痛かったんですよ、と先生にはお伝えしたんですけどね、、、、。
でも「炎症をおこしているから、炎症がひくまで」とおっしゃってました。私も別に先生を疑っている
わけじゃないんです。でも、その前に(親しらずを抜きに大学病院に行く前に)この先生に歯石を
除去してもらう時にも「上顎7番の歯にはさわらないで下さい。その振動とか、おされたりすると
痛むので。」とお伝えしたことがあるんですが、、、。
確かに今は炎症をおこしているのでさわられたりすると、いつもより敏感に痛むのだとは思います。
大学病院でその歯に薬を塗っている?時なんて、それこそ親しらずの抜歯なんかより数倍も痛い思
いをしたので、、、、。
「これからどんな治療をしていただけるんですか?」と私がたずねると、大学病院の方で、神経(根?)
のまわりを太く&深くして頂いていて、そこに薬をつめて(?)炎症を起こしている奥の方まで、
薬がとどくようにしてあります。それを続けて行きます。とのことでした。もう大学病院で『お掃除』
は完了したってことなんですかね?大学病院では目隠しされて麻酔も聞いてる状況で治療して頂い
ていたので、はっきりとわかりません。大学病院の先生と近所の歯医者さんとは電話でお話してい
るようですが。ま、それはさておき、私はこのまましばらく薬を飲み続ける、ということが不安です。
それに「治療するときは麻酔をかけてください」という私の言葉に先生は笑っておいでだったので
私の歯が常時、押されたりしたらどれだけ痛むのかを理解してくださっていないような気がして
不安になりました、、、。
「今は炎症をおこしているから」の先生の言葉に何度も「でも以前から、おされたり、振動とかが
伝わったりすると痛かったんですよ」と繰り返しました。結局、お互い繰り返しで終わり、お薬を飲み
ましょう!
はい、わかりました!
で終了しました(笑)
この先生はやる気がないわけではなくてたぶん親しらずとの関係を含め、自信がなかったのでは
ないかな、と良い方に考えています。質問したことには必ずはっきりと答えて説明してくれます。
なので、逆にどうもこっちが遠慮しちゃったりするんですよね。難しいです。。。。。。。。。
感想:
抜歯の治癒に関しては、薬は飲まなくって大丈夫でしょう。
抜歯後の痛みは、根管治療中の歯が原因だと思います。
大学で、“太く&深くして頂いていて”が完璧であれば痛みも治まるはずですが、未だに痛みが
あるということは完璧な根管治療ではなかったということです(これは緊急避難ですので仕方ない?)。
その不完全な根管治療の上に、いくら“薬をつめて(?)炎症を起こしている奥の方まで、
薬がとどくようにしてあります”を続けても治癒の見込みはほとんどありません。これが、根管治療
が、数か月〜2年にも及ぶ原因です。
「完璧な根管治療を一度すれば済むことですし、しなければ何時までたっても治らない」
炎症が慢性化して、痛みが和らぐことはあっても本当の治癒は見込めません。麻酔をしてでも
完璧な根管内の清掃を早くするべきです。