抜かずに治療してくれる歯科医を数軒は回ってみるくらいの慎重さをもってください。
抜歯後の補綴

日付、時間:Fri Oct 8 16:30:52 Japan 1999    氏名: K.K   
所在都道府県:大阪   職 業:会社員   年 齢:25歳      性別: female  

質問:
右下6番目の歯の治療で通院しており、根の治療中に金属が残っていてその先が 膿んでいるとの事で歯を抜かれました。その歯は以前から銀色で気にしていたのですが、 今回、両側の2本も銀色になってしまうというのでとてもショックを受けています。
白くも出来るけれどかなり高額になるとの事でした。何とか目立たなくする方法はないもの でしょうか。

メールアドレス: yama-da@bf6.so-net.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  歯を抜いてしまった今となっては、インプラントがかなり有力な候補です。うまく植立できれば 周囲の歯を削る必要もなく一見最善の方法のようにも思われます。
 勿論インプラントにも色々弱点があって手放しでお勧めできるも のではありません。まず費用的に20〜30万程度必要ですし、必ず成功するとは限らない上に インプラントを取り扱っている医院が増えたといっても探すとなると結構大変です。

 保険の範囲となると インレーBridgeも考えられますが、私達の立場 からするとちょっと面倒で“脱離”などのトラブルの可能性もあってなかなか手出しするのが厄介です。 インレーBridgeと非常に似た方法としてアドヒージョンブリッジというのもありますが、これは保険 適応外で費用も20〜30万程度必要かもしれません。

   それより大切なことは、今後はもっと歯を抜くことに慎重になるべきです。細かい状況は分かり ませんが、“根の治療中に金属が残っていてその先が膿んでいるとの事”程度で治療をあきらめる のは早すぎます。余程信頼の置ける歯医者でなければ、抜かずに治療してくれる歯科医を数軒 は回ってみるくらいの慎重さをもってください。

欠損補綴の比較
局部床義歯 ブリッジ インプラント
利 点 隣在歯の削除量が少ない 天然歯とほぼ同様に使用が出来る 隣在歯への負担が少なく、天然歯とほぼ同様に使用が出来る
欠 点 違和感が強い
咬合負担能力が低い
鉤歯がムシ歯になりやすい
支台歯となる隣在歯の削除量が大きい
支台歯を抜髄した時には根尖病巣の可能性
脱離による歯牙喪失の危険性
保険適応外で費用が高い
必ずしも成功するとは限らない
場所によっては植立できない

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