“歯が滲みるのは生きている証拠”というのは、時として誤った認識となります。
知覚過敏の末期

日付、時間:Mon Oct 18 0:37:47 Japan 1999    氏名: 由美子   
所在都道府県:福岡   職 業:その他   年 齢:31歳      性別: female  

質問:
先生、また質問させてください。 左上親不知の前の歯 がずっと滲みています。冷たい物はもちろん、アイスクリームもこの歯では食べられません。
歯医者の先生は、“神経に近いから、進行性の虫歯によるものでは無い、と思う”とのこと。 私も神経を抜くのは嫌だったので、このままにしました。
しかし、、、大変気になることがあるのです。この歯の横(よりも少し上)の頬、に時々鈍い、 神経に響くような、上手く表現できませんが、痛みがあります。 左の頬に手がふれたときなど痛みます。鼻をかんだ時も(左だけ)もしかして、歯に関係ある のでは?と疑問に思いました。
滲みている歯と、頬に時々起こる鈍い痛みは、関係あるでしょうか?
耳鼻科と歯科、どちらに行けばいいですか?

回答  “進行性の虫歯によるものでは無い”ことは間違いないでしょう。しかし、歯髄の炎症は 虫歯だけが原因ではありません。上行性歯髄炎のように 歯周疾患進行に伴う象牙質知覚過敏から“立ち枯れ”の如く 歯髄壊疽になることもあります。

 “歯が滲みるのは生きている証拠”というのは、時として誤った認識となります。 知覚過敏末期では熱いものが滲みるという訴えに対して、 神経は完全に腐敗して、おまけに根尖病巣による歯槽骨破壊や根尖部の炎症症状も あります。
 “この歯の横に時々鈍い、神経に響くような痛みがあります。”というのは神経の大半が 腐敗して根尖に炎症がおよんだものと思われます。勿論直接診たわけではないので、神経 が腐敗しているか否かを確定的に申し上げるわけにはいきません。仮に神経が生きている にしても“アイスクリームもこの歯では食べられません”という状況では抜髄が最も有効な 打開策だと思います(上手な根管治療が前提です)。


日付、時間:Thu Oct 21 11:18:02 Japan 1999    氏名: 由美子   
所在都道府県:福岡   職 業:主婦   年 齢:31歳      性別: female  

ご意見・ご感想:
先生、早速回答ありがとうございました。本当に先生のHPに出会え良かった、と思います。 (先生の回答欄に登場するイラストも楽しみです。)スケーリンク゜の大切さを先生のHPで知り、 今まで歯石とりに行ったことの無かった主人(33才)にも、スケーリングを勧めました。 はじめは「虫歯が無いからいい」となかなか行きませんでしたが、ようやく行くようになり 歯石とりが終了した今では、「歯茎から血も出なくなった」と喜んでいます。

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