日付、時間:Thu Oct 21 22:14:30 Japan 1999
氏名: M.SATAKE
所在都道府県:神奈川
職 業:会社員
年 齢:47歳
性別: male
メールアドレス: satake@cyberlite.com
ホームページURL: http://
レントゲンを見ていないので確実な診断はできませんが、“歯はグラグラしていません”と
いう状況ですと歯牙保存は十分可能性があります。
マレーシアの歯科事情は詳しくはしりませんが、おそらく日本でもその程度の歯槽膿漏で
抜歯と言われるケースが多いように認識しています。確かに一旦失われた歯槽骨は元通り
回復することはありません。しかし、徹底した歯石の除去(麻酔をしてスケーリング)を行った
のち、月に一度程度スケーリングを継続すれば10年後も現状を維持することは可能です。
つい先日も、初診以来上記の処置を継続している患者さんのレントゲンを撮って10年間
(50歳→60歳)を比較したところ歯槽骨の変化は全く見られませんでした。
そのことを患者さんに説明していると、「実は10年前に抜歯しなくてはいけないと他の歯医者で
言われたのでココにきました。」という返事が返ってきてとても驚きました。「エッ! この程度
で抜歯?」
他でダメといわれた歯を手術して10年以上機能させることは往々にしてありますが、手術
もしない程度の歯ですら抜歯の対象になっている現実に直面したからです(想像はしていました)。
歯石除去の対象はおそらく口腔内全てです。“ほっておくと他の歯まで歯槽膿漏が移る”って
ことはありませんが、おそらく他の部位もある程度進行しているはずだからです。
「とにかく抜かないで歯石を取ってくれ。」とお願いしてはいかがですか?それと月に一度
自分から、全体のスケーリングをしてもらうように申し出てください。
外国人の場合は結構多いですよ、「母国に帰って根本的な治療をするから」というのが。
日本に帰っても同じ。歯牙保存のサポートしてくれる歯医者にめぐり合うまではその調子で
自分から申し出る方が得策かもしれません。ちなみに
歯周病学会認定医だと保存をサポートしてくれる確率が高いと思います。