、“炎症の原因はアレルギー反応→異物の存在”という根本的な理論の相違。
抜歯後1ヶ月・続編

日付、時間:Tue Nov 9 16:49:57 Japan 1999    氏名: naonao   
所在都道府県:宮城   職 業:その他   年 齢:37歳      性別: female  

質問:
10月12日に、 抜歯後1ヶ月たっても痛みがあると相談させて 頂きました。先生のおっしゃる通り、右下7番の歯に原因がありました。
根管(?)の炎症がひどく、そこからくる痛みという事で、週1回の通院で消毒してもらっておりますが、 歯の痛み、炎症(治療中に血がでてくるそうです)がおさまらず、不快感も絶えずあります。この 治療は、長くかかると言われていましたが、あまり、炎症が取れない時は、抜歯しなくてはいけ ないので、あと1〜2回消毒をして効果が得られなければ、抜歯します。と言われました。
やはり、この歯の痛みと不快感を取るには、抜歯しかないのでしょうか?
ここ数ヶ月、ずっと歯の事で憂鬱です。左側だけでしか物を噛む事が出来ないので、噛み合わせ も悪くなってきていると言われています。 抜歯以外に方法はないのですか?教えて下さい。

メールアドレス: naonao@hosp.tohoku.ac.jp   ホームページURL: http://

回答  今度は根管治療がうまくいってませんか。世の中には、難治性のものもあるみたいなので 現場にいない私には口をはさむ資格がないかも知れませんが、歯科治療の根本的問題を 含んだ内容ですのであえて言わせていただきます。
 今の歯科界では炎症の原因を細菌の存在だと思っています。従って細菌を排除するための 殺菌や消毒に莫大な労力を費やしております。その結果が 根管治療に 2年もかかったり、時には予後不良の名の元に抜歯至ったりです。

 私の治療も決して完璧とはいえませんが、成功率ははるかに高いと自負しております。 その決定的な違いは、“炎症の原因はアレルギー反応→異物の存在”という根本的な理論の相違 にあります。従って難航している根管治療の消毒はほとんど無意味だと思います。根管内の 異物(汚物)を完全に排除して綿密に封鎖すれば多くの場合良好な結果が得られるはずです。

 そのような治療をしてくれる先生がいれば、おそらく抜歯に至らず治癒に導いてくれるはずですが、 探し当てるのは至難の業かもしれません。このホームページ自体が、その理論を広く理解してい ただくために発信していますが今のところ何の反響もありません。

 レントゲンを一見しただけでは分からなかった根尖病巣ですので、かなりの確率で治癒に 導くことが可能だと思います。根管治療の評判が良い歯科医院を何軒か回ってみるのが 具体的な対処方法のような気がします。

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