上顎智歯(親知らず)の約10%程度が、上顎結節と“骨癒着”しています。
上顎結節破折

日付、時間:Thu Nov 11 12:47:22 Japan 1999    氏名: Pooh   
所在都道府県:東京   職 業:会社員   年 齢:24歳      性別: female  

質問:
こんにちは。先日、某大学病院の口腔外科で右上の親知らずを抜きました。
私の場合、全ての親知らずが横になっていて、歯茎の中でに埋っている状態です。 なので、今回も歯茎を切開して抜歯しました。その際、歯の奥にある骨(軟骨?)が取れてしまった と言われました。担当医から、その骨は、もし入歯にした際に支える役目を果たすので、 今の段階では取れてしまっても、さほど問題は無いと言われていましたが、本当に取れても 問題ないのでしょうか?
さらに、4〜5針縫ったせいか、顔もかなり腫れています。左上の親知らずを抜いた時はこんな に腫れなかったのですが、大丈夫なのでしょうか?
大学病院の口腔外科の先生の言う事なので、信用してはいるのですが・・・。 今後、両下の親知らずも抜く予定なので少し不安です。
さらに質問です。上の親知らずを抜く際に、鼻腔に穴が空いてしまう事があり、そうすると、 蓄膿になると聞きましたが、本当にそういったケースは起こるのでしょうか?

回答  総合的な話としては全く問題はありません。 上顎の親知らずの後ろ(遠心)部分は、上顎結節と呼ばれ総義歯を製作する際に、義歯の維持 を10%程度左右する場所です。上顎結節の保存状態が良ければ良いに越したことはありません。

 一方、親知らずは存在すること自体、トータル的な歯牙保存の立場からは明らかにマイナス 要因です。“不要な親知らずは可及的に早期抜歯を行って、それ以外の歯を長期保存する ことが最善策”を信条とする立場からみると親知らずの抜歯は妥当な選択です。
 上顎智歯(親知らず)の約10%程度が、上顎結節と“骨癒着”しています。上顎結節自体、 軽石みたいなひ弱な骨ですので、癒着した状態ではほぼ100%抜去歯と一緒にとれてしまいます。 残る90%の上顎結節も約半分は、“軽石”故に吸収されてしまいます。
 上顎の総義歯を製作するにあたって、上顎結節がキッチリ残っているのはまことにラッキーな症例 だとは思いますが、残っていないからといって恨むよりは総義歯に至った状況(親知らず以外の歯 を抜歯に追い込んだ経緯)を恨めしく思います。

 親知らず以外の歯を失わないような努力をしてネ!!・・・・毎月プロフェッショナル・トゥースクリー ニングを習慣にして下さい。

 顔面の腫れに関しては、“上顎の智歯抜歯では比較的稀なケースですが、骨癒着までしていたの ですからやむを得ない”と思います。そのうち治るでしょう!!!!
 上顎の臼歯と上顎洞とは骨一枚で隔たっていますので、抜歯により穴があいてしまうことは決して 稀なことではありません。仮に穴が開いても99%は何の問題もなく閉鎖します。私自信経験はあり ませんが、蓄膿になるケースもあるでしょうね。蓄膿になってもそれはそれで治す手立てもあります のでそこまで“万が一”のことまで心配しない方が良いのでは?

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