乳歯は歯髄腔の完全封鎖(根管充填)が不可能です。
茶色く変色

日付、時間:Fri Nov 12 17:29:21 Japan 1999    氏名: inoue   
所在都道府県:千葉   職 業:主婦   年 齢:32歳      性別: female  

6歳頃の乳歯
質問:
 5歳9ヶ月の息子のことで質問します。8ヶ月前1メートルほどの高さから落ち、 上前歯(1)2本(乳歯)を打撲しました。 出血があり、左の前歯は1ミリほど陥没していました。直ぐに病院で診察してもらった結果、 レントゲンでは異常なく、しばらく様子を見てくださいとのことでした。
2週間ほどたった頃、陥没していた方の前歯が茶色く変色してきたので再診。 歯に穴をあけ神経を抜き、針のような物に綿を巻き付けた物で中に残った物と取り除くという 治療を週2〜3回ほど6週間受け、最後に穴を詰めて治療は終わりました。
 1ヶ月ほど前からその歯が茶色く変色し始め、最近ではますます変色がひどくなってきました。 そろそろ生え替わりが始まる頃ですが、このままほっておいても大丈夫でしょうか(現在永久歯 は0本)?
 半年前に転居したため前回お世話になった病院には通えません。

メールアドレス: hakm@alles.or.jp   ホームページURL: http://

回答  最初茶色く変色してきたのは、打撲による歯髄壊疽(死→腐敗)が原因だと思います。 腐った神経を放置しておくと根尖部に膿を持つようになりますので綺麗に取り去ることが 必要です。ところが、永久歯の萠出を間近に控え、乳歯の根尖部はほとんど吸収されて いるはずです。従ってこの時期の乳歯は歯髄腔の完全封鎖(根管充填)が不可能です。

 一旦は綺麗になった根管内も、不完全な根管充填のために再び腐敗してきたのが今回の 変色だと思います。レントゲンで後続永久歯の位置を確認した上で、抜歯というのも一つの 選択です。放置しておくと根尖部に膿を持つようになり、永久歯の萠出に悪影響をおよぼしま すので、前回同様根管内の清掃をしておけば当分は大丈夫です。

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