日付、時間:Mon Nov 15 14:21:29 Japan 1999
氏名: mami
所在都道府県:神奈川
職 業:医療関連
年 齢:34歳
性別: female
質問:
こんにちは。半年ほど前より虫歯の治療を受けています。
治療をし始めてから(だと思うのですが)寝ている時に歯をくいしばるようになりました。
そこでナイトガードを装着する様になったのですが、着けて1ヶ月ほどで上顎の左右の
第二臼歯にそれぞれ新たな虫歯が出来てしまいました。
ナイトガードの装着の際にはブラッシングをしていたのですが、ナイトガードが原因でできた
虫歯の様に思います。今後装着しつづけると、ますます虫歯が増えてしまいそうで不安です。
どうしたら良いでしょうか?
メールアドレス: kawachi.kawachi@nifty.ne.jp
ホームページURL: http://
ムシ歯は、1か月やそこらで一朝一夕にできるものではありません。
エナメル質部分に小さなムシ歯ができて、知らず知らずの間に象牙質部分で成長している
はずです。それが或る日突然、表面のエナメル質が崩壊していきなり大ムシ歯として姿を
現します。
年齢的にも、おそらく全ての歯にそれなりのムシ歯があるはずです。ムシ歯は、歯が錆びる
ようなものですから、よく使って汚れの貯留していない部分には滅多に発生しません。その意味で
ナイトガードのようなものを常時装着したままにしておくと必ずムシ歯になるでしょうが、装着前後
にハミガキをして夜間だけの装着であれば問題はないと思います。
問題の出発点が「夜間のくいしばり」ということであれば、くいしばりの原因となる歯を軽く
咬合調整して改善を計るのも有効な手立てではないでしょうか。くいしばりによる障害がどの
程度のものかにもよりますが、ナイトガードを中止するのも一つの選択だと思います。
返信:
ご回答どうもありがとうございました。
くいしばりの原因となっている歯がどれなのかはわかりませんが、くいしばっている歯の治療を
今後行う予定なので、それまでナイトガードで様子を見てみようかと思っています。
もう一つ質問があります。全ての歯にそれなりの虫歯があるとおっしゃっていましたが、どの辺まで
が治療の対象となるのでしょう?
以前、歯医者さんに「この歯(治療してある歯の下にできた虫歯)は治療はしなくてもいいよ」と
言われた事があります。しかし、歯科衛生士さんには「虫歯は自然治癒するものではないので、
早期に治療をしたほうがいい」と言われました。
先生が必要ないというものを無理に治療しなくてもいいのかなとも思いますが、私としては妊娠
などで治療の機会を失ったり、痛みがでて治療が大変になるのではと気になります。
たびたびの質問で申し訳ありません。よろしくお願いします。
回答:
「見てしまった…見つけてしまったムシ歯」が治療の対象になります。
ザッと見渡して見つかるムシ歯は勿論治療対象です。それとレントゲン(パノラマ)でみつかる
ムシ歯も当然治療の対象になります。
しかし、初診時は汚れでコテコテ、汚れを取ると血まみれで小さなムシ歯や隣接面(歯と歯の間)の
ムシ歯は見落としがちです。治療している歯の周辺は目を凝らして見ていますので案外小さな
ムシ歯も気になります。一旦治療を終了したあと、メインテナンス中の患者さんは汚れを取っても
出血が少なく割合と衛生士がムシ歯を見つけてくれます。
一応これら全てが治療対象になるわけですが、ムシ歯であっても表在性であまり深くなさそうで
進行も遅いと思われるものや、小さなムシ歯の割に大きな穴をあけなくてはならないものなどは
除外します。
それとは逆にあまりにも深そうなもの。「今の内に治療しておけば神経を取る時期を大幅に遅ら
せるもの」は対象になりますが、「患者さんが何も訴えていないのに、今治療すると神経まで取ら
なくてはならない可能性が高いもの」は、その旨を説明して痛みがでるまで放置することが多いですね。
すでに神経を取った小臼歯に多いのが、今治療すると被せる(ギンギラギン)しか方法がないもの
は「痛みが出ることもないので、歯冠崩壊するまでこのまま使いましょう」というふうにしています。
一定の基準がないので歯科医院によってかなり異なると思います。あくまでも参考程度にして
下さい。