日付、時間:Fri Nov 19 23:46:51 Japan 1999
氏名: 角田
所在都道府県:埼玉
職 業:主婦
年 齢:48歳
性別: female
質問:
インターネットを拝見して現在の悩みを相談します。
一年ほど前から近所の歯科医に毎週二回ほど現在迄通っています。何度か歯茎が腫れ、
抗生物質を塗ってもらいスケーリングを上顎部を中心に行いそれによって歯茎からの出血も
一時治まりました。
上下とも奥歯にはブリッジが入っております。何よりも自分自身の歯を抜いて処置するのでは
なく、歯の保存を一番にしたいと考えています。数ヶ月前には上左奥のブリッジを外し、揺れが
あると言われ、その後もスケーリングを続くけています。
今月の4日に上右奥のブリッジが食事中に動いてしまい、その部分も外しました。右側も同様に
揺れがあると言われました。担当医からはこのままでは最終的に抜く方向で考えたいと言われ
ました。
それ以来、自分なりに考えましたが、このことについて気になってしまい、食欲もまったく無く
なり睡眠も十分に取れず、体重が激減し点滴を数度受けました。最近では都内の大学病院に
相談に伺いましたが、納得の得られない回答でした。現在としては、歯槽骨再生治療を受けた
いと考えています。自宅から通院できる歯周病専門医を是非ご紹介賜りたく存じます。
メールアドレス: sumita@lizard.co.jp
ホームページURL: http://
歯が動揺するのは、歯を支えている歯槽骨の破壊が原因です。
歯槽骨破壊の原因は、歯根破折のように対応不能なものもありますが、ほとんどが歯周疾患
か根尖病巣によるものです(Bridgeの片側脱離が原因であれば、Bridgeの再製で解決
します)。
根尖病巣による破壊は、根管治療を確実(実際は問題が多い)に行うことにより再生が可能です。
一方、歯周疾患により破壊された歯槽骨は現状再生はほとんど期待できません。従って、
“歯槽骨再生治療を受けたい”ということですが、再生はあまり期待しない方が良いでしょう。ただ、
その努力は必要です。再生は不可能であっても徹底した処置を行うことにより、現状維持が
可能だからです。
歯槽骨の再生が期待できない以上、歯の動揺を根本的に回復することは不可能ですが、多数歯
を限りなく連結固定することにより機能回復は可能です。
根尖病巣のある歯は根管治療、歯周疾患進行傾向の強い歯は抜髄、そして手術をしてでも
徹底した歯石の除去と根面処理。治療終了後も徹底したメインテナンス(月に一度のスケーリング)
を行うことを前提に可及的連結固定を行えば、まだまだ末永く使うことが可能だと思います。
現実にはそこまで治療してくれる医院が少ないようですが、
あなたの街の歯周外科医を参考に信頼できる医院を探してください。