まずは原因の究明が第一です!!
骨 髄 炎

日付、時間:Mon Nov 22 20:14:22 Japan 1999    氏名: M.D   
所在都道府県:島根   職 業:学生   年 齢:11歳      性別: female  

質問:
 一月ほど前から左下顎部がはれ、小児科へ行ってもわからず、歯科へ行っても わからず、耳鼻科へ行ってもわからず、結局、歯科の抗生物質で一時腫れが引いた。
 またはれだしたため、総合病院へ行ったら、レントゲンの結果、骨に陰があり、 骨髄炎らしいということで、口腔外科の受診を勧められた。
 歯はすべて虫歯もなく、左下顎部がはれている。虫歯からの骨髄炎はあるということ だが、歯が全部正常な場合は原因はなにでしょうか?
 また、治療方法はどうなるのでしょうか? まだ子供ですし、女の子ですので、切除等しないで 治療したいのですが・・・ 24日に診察を受けにまた行きます。よろしくお願いします。

ご意見・ご感想:
わらをもつかむ思いでこのHPを見つけました。よろしくお願いします。

メールアドレス: ji4ero@bronze.ocn.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  例えば結核性リンパ節炎のように、歯とは無関係に腫脹する 疾患もあります。“レントゲンの結果、骨に陰があり”ということですので、顎骨内の 炎症を骨髄炎といいますが、嚢胞(のうほう)や腫瘍に 由来する炎症もあります。

 嚢胞の中には歯根嚢胞のように原因が虫歯由来のものもありますが、ほとんどが 歯牙疾患(虫歯)とは無関係です。発生の由来は、“胎生期の上皮残存”ともいわれていますが 本当の原因は分かっていません。

 その方面は大学病院の口腔外科が最も得意とする分野ですので、まずは原因の究明が 第一です。その診断に従って必要な処置が決定されるわけですが、何といっても“原因の除去” が大切です。“除去=切除”とは限りませんが、正確な診断に従った必要処置であれば 例えお望みの処置でなくても受け入れざるを得ないと思いますよ。

返信:
お忙しいところ早速のお返事ありがとうございました。やはり、原因の究明が大切なのですね。
明日、娘を連れて、島根医科大学病院の口腔外科に行って来ます。 必要な処置ならば受け入れざるを得ないとのことですが、原因が同じならどこの大学病院でも 治療方法は同じなのでしょうね。現代医学を信頼したいと思います。
また、相談させていただくかもしれませんが、そのときにはよろしくお願いします。 ありがとうございました。

回答:
診断とか治療方針が決まりましたら、またupして下さい。


経過報告1
お世話になります。昨日、島根医科大学付属病院に行って来ました。

教授先生に診てもらった結果、はっきりとは言わなかったのですが、ちらっと骨髄炎という言葉が でました。 「骨の病気」ということで、即、入院となりました。「治します」ではなくて、「治すために最大の 努力をします」という言い方が気になりました。
そして、外来の外科の担当の先生や、病棟の主治医の先生等たくさん現れてきて、「いったい 誰がずっと診てくれるのか」整理がつかなくなり、その旨質問してしまいました。

治療としては、切開排膿、の上、ガーゼを入れて空気にさらし、病原菌をやっつける(嫌気性 なんでしょうね)ことをしました。そうしながら、抗生物質を投与していくのだそうです。  [お袋に聞いたら(数年前に引退した総合病院の看護婦です)そのころとやることは同じだった そうです。]そのあいだに、原因を調べるのだそうです。
教授、外来の執刀医、病棟での主治医、それぞれ予想される入院期間や今後のことについて 話が食い違っており一抹の不安を感じます。
まぁ、原因がはっきりしていないことがあるのでしょうが・・・ ちなみに、昨日切開して入院したときより、今日は、一段と腫れていました。 明日は、私が振り替え休日ですので行ってみます。
取り急ぎ、中間報告まで。

回答:
 どうやら嚢胞や腫瘍ではなく、特殊細菌による骨髄炎のようですね。 さし当たって、病巣部を開窓状態にして膿を採取して、原因菌を特定すると伴に抗生物質の 感受性を試験して対応を検討するのでしょうね。
 口腔領域に好発する“放線菌症”みたいなものかもしれません。


経過報告2
お世話になります。今日、病院に行って来ました。ちょうど、回診があったので、話を少し聞きました。
切開したときにサンプルをとって精検に出しているそうです。病原菌の特定なのか、腫瘍を調べて いるのかわかりません。来週頭に、特殊なレントゲン(薬剤を注入して骨の中の炎症を診ることが できるらしい)で診るそうです。その両方の結果を基にまた話をされるそうです。 結局、原因の特定はまだなのでしょうね。嚢胞や腫瘍という言葉はでてきていません。やはり、 何かの細菌なのでしょうか。骨の病気は難しいと断言していましたが・・・・

それと、回診時に教授はしきりに「唇のしびれ」を聞いていました。初診の時もでした。 娘は全くないと言っていましたが、どんな関係があるのでしょうか。 腫れは昨日より少し引いたようでした。(昨日の様子を直接見ていない)それと昨日は発熱が あったとのことでした。今日は下がっていましたが。

回答:
炎症がある付近に下顎神経が走行しているからです。 炎症が神経部分まで波及していると、唇に痺れが起きます。
将来、摘出?する際にどの程度注意を払わないといけないかを気にしているのだと思いますよ。


経過報告31999.12.08.
こんばんは、おせわになります。遅くなりましたが、先週の金曜日に病院に行って面接をしてきま したので。その結果を報告します。
 特殊なレントゲンの結果では、やはり、下顎骨の炎症がはっきりと認められました。MRIでは右側 の骨は正常に白く映っていたのですが、左側は黒くなっていました。両方の結果から、骨髄炎とい う診断がでました。血液検査の結果もCRP(だったと思う)という炎症が起きているときに数値が 高くなるのが、1.0でした。但し、抗生物質の投与の結果、先週の金曜日には0.4まで降下して いました。

 原因については、生研の結果細菌は検出されなかったそうです。一部の組織しかとってないので 他にはいるかもしれないということでしたが。しかし、それまでの経過から、細菌によるものである ことはほぼ間違いないそうです。.
治療としては、外科的治療(切除など)はせずに、行っていくということで、抗生物質の投与を継続 していくこと、そして、免疫機能を高める薬を投与していくということで、署名してきました。大学病院 ということで、先進医療方法だそうです。子供に対してははじめてだそうですが・・・ 結局臨床データの一つになるのでしょうが。.
再発することがあるので、今、納得するだけ治療しておくということで、CRPの検 査結果を見ながら今月いっぱいぐらいはかかるようです。

毎週金曜日には途中経過の報告を聞きに来てくれということなので、また10日に行きます。 寒くなってきました。くれぐれもお体にお気をつけください。

感想:
 入院期間が大分長くなりそうですね。ご両親とも、疲れを溜めないように頑張って下さい。

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