時期がずれたり、量が少なければ発現しない!!
テトラサイクリン歯

質問 日付、時間:Wed Aug 26 15:16:35 Japan 1998    アクセスポイント:p27-dn01kaseda.kagoshima.ocn.ne.jp
氏名: 金原    所在都道府県: 鹿児島   職 業: 医療関連   年 齢: 31歳     
   性別: male  

質問:
はじめまして、鹿児島県川辺郡大浦町の薬局で働いております 金原というものです。 突然で申し訳ございませんが、歯に関して、ご質問させていただきます。テトラサイクリン系 抗生物質により歯牙の色素沈着という副作用があります。この色素沈着という副作用の発現頻度 について報告等がありましたら、ご教示いただけないでしょうか。宜しくご回答のほど、 お願い申し上げます。

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テトラサイクリン歯
テトラサイクリン歯
回答  テトラサイクリン歯の発生頻度に関する記述は残念ながら知りません。 骨などの硬組織の成長や再生の状態を観察する際に、マーカーとしてテトラサイクリン を使います。成長期の硬組織に、効率よくテトラサイクリンが吸収されるからです。

 成長期(形成時期)の歯牙にもテトラサイクリンは効率良く吸収されるわけですが、 いわゆる“褐色のテトラサイクリン歯”として認識されるためには相応の量が必要と 思われます。反対に、形成期でない時期にいくらテトラサイクリンを投与しても 吸収されることも着色することもないと考えられます。

 従って、乳歯の歯冠形成時期である胎生期から生後10ヵ月と、永久歯の歯冠形成期である 出生後から7-8歳くらいまでに多量(或る一定以上)のテトラサイクリンを投与すれば 必ずテトラサイクリン歯になるでしょうし、時期がずれたり、量が少なければ発現しない と思われます。

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