細菌の移動は、根本的な問題ではありません
"糸ようじ"

日付、時間:Mon Nov 29 0:59:21 Japan 1999    氏名: A.   
所在都道府県:福岡   職 業:会社員   年 齢:27歳      性別: female  

デンタルフロス
質問:
歯周病の診断を受け、デンタルフロス(?)の使用を薦められたのでその時から すぐにほとんど毎日手軽な"糸ようじ"を使っています。でも、1年後の診察で前より進行して いることがわかりました。1日3回食後に歯磨きをしているし、もう何をしたらいいのか分かり ません。
糸ようじだと、全体の歯の間を同じ糸で取るわけですよね。 それが患部の菌を患部でなかっ た所へ移してひどくなったということはあり得ますか?
デンタルフロスの方がいいでしょうか?
歯がグラグラするという感覚は全く感じないのですが、口臭が気になります。歯槽膿漏は不 妊症の原因にもなると聞いたので、とにかく改善させたいです。何かアドバイスをお願いします。

回答  歯槽膿漏が不妊症の原因になるかどうかは知りませんが、“27歳で口臭が気になる”程度の 歯槽膿漏は困った問題です。

 デンタルフロスはムシ歯や歯槽膿漏の進行を抑制する効果はありますので、使用することは 全く問題ありません。“菌を他の場所に移す”ってことがあるかないか分かりませんが、根本的な 問題ではありませんので心配する必要は全くありません。

 「 若い頃から歯槽膿漏を指摘され、ブラッシングを一生懸命したにも関わらず30歳過ぎたら末期 状態」というのは良くある話です。「メインテナンスの効果」は 専門家向けに執筆した論文ですので分かり難い表現もあるかと思いますが是非参考にして下さい。
 要するにブラッシングやフロスだけでは到底防ぎきれるものではありません。徹底した歯石の除去 と月に一度のプロフェッショナル・トゥースクリーニング(スケーリング)を行うことが最低条件です。 その上で、必要な知覚過敏処置や時には抜髄、連結固定→更には歯周外科手術(今はまだ必要 ないと思います)をするくらいでないとズルズル進行してしまいます。

 徹底した歯石の除去は行いましたか?それさえすれば口臭や出血は治まっているはずです。

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