良い歯医者さんとは、自分がリラックスし、信用して治療や判断を預けることができる方。
メタル・コアー

日付、時間:Wed Dec 8 23:30:24 Japan 1999    氏名: ユミ   
所在都道府県:神奈川   職 業:学生   年 齢:23歳      性別: female  

歯科鋳造用金銀
パラジウム合金(保険適用)
成 分
含有量
12%
50%
パラジウム
20%
16%
その他
 2%
質問:
2ヶ月ほど前に、右下の第三大臼歯と右上の第1大臼歯を治療してもらいました。
両歯とも虫歯が神経まで来ていたそうで、即神経を抜きました。しかし神経を抜いても 奥の方がジンジン痛み、そう訴えてみても『じきに治る』と言われただけで、そのまま銀歯をか ぶせました。
そしてこの銀歯なのですが、もとの歯は形が残っていたのに全て削られ、まるごと銀歯にされ てしまいました(何の説明も承諾もなしに!!)。そして中には、テトラ型の銀の詰め物 を入れられました。これは何の役割があるのでしょうか?
『歯が弱くなるから』という理由でしたが、全部銀歯にしてあるのだし、ちょっとよくわかりませんで した。
それと一般に銀歯用に使う銀は、どのような混合物が入っているのでしょうか?
その先生の説明では、細かい数字は忘れましたが銀とチタンが入っていて、錆びないようにでき てるとのことでした。特別なお願いはしていないので、これが普通のものだとは思うのですが、 この2本の歯を治療するのに全部で2万円ほどかかりました。今までに比べるとなんだか高いので、 少し気になっています。

そしてこの銀歯、1本入れたころに違和感がありそれも訴えましたが『じきに慣れる』とのこと。 そして2週間後2本目も入れたころから、朝起きると顎が外れているようになりました(1つ目の 歯の噛みあわせが良くない状態で2本目を作ったので、両方とも合わないのは当然なのかもし れません)。
私の寝相が悪いのかと思い初めは気にしていなかったのですが、だんだん前歯に力が入るよう になり明らかに噛みあわせがおかしくなり、下顎が出てきました。そのせいか肩凝りがひどかった り頭痛が頻発したり、歯のむずむず感から日中いらいらすることが多くなり、元に戻して欲しい! と切に願っています。
神経を抜いた後の痛み、入れた銀歯の大きさの調節、噛みあわせの調節…。今他の先生に 見てもらっていますが、不都合が多すぎてどこから訴えていいものか困っています。先生も私が あちこち言うので、ちょっと大変そうです。どのような順番でこれらの悩みをなくしてゆくのがよい でしょうか?よいアドバイスがありましたらお願いいたします。

ご意見・ご感想:
たった2本の治療に高いお金をかけ、さらには噛み合わせまでおかしくなっ てしまったので前回の歯医者への不信感をぬぐいきれませんが、せめて、この歯科医の治療は 間違っていないのだろうと思いたく、医療の立場からの意見をお聞かせいただきたく思います。 どうぞよろしくお願いします。

回答  大臼歯・二本、神経を取って被せると、初診料やレントゲン等の費用を含めますと、2万円は 普通ではないでしょうか。お聞きしていると全て不信感の塊みたいですね。

 最低限、、「神経を取って、被せるような治療になります」という説明が為されていれば、今の 社会的通念からして、上記の処置は許される範疇だと思います。  神経を取らなくてはならない程度の大臼歯となると、歯冠の崩壊程度に応じて、
@ 咬合面に レジンを詰めるだけ。
A  インレーによる回復。
B レジンコアー築造の上、クラウン(保険では銀歯)装着。
C メタルコアー装着の上、クラウン(保険では銀歯)装着。
銀歯を装着するためには、崩壊した歯の形態をある程度整えないと製作が不可能です。歯冠の崩壊 程度によって、レジン系(プラスティック様)を使うか、金属系を使うかにわかれます。この金属系に 相当するコアーが、“テトラ型の銀の詰め物 ”です。
 手抜きをしてセメントを詰めて形を整えるようなケースもありますので、この件に関しては良心的な 治療といえるでしょうね。

 治療してみないと分からない、その場のとっさの判断で材質や治療方法を決定していますので それをいちいち説明している人はほとんどいないでしょう。ましてや使用する金属の成分までは ちょっと酷だと思いますよ。
 表に示した金属の成分は、保険適応の銀歯の場合ですので、コアー部分に使う金属はその中 から“金”を除いた合金が多いように認識しています。

 問題は、治療後の体調不良ですね。一番奥は親知らずですよね。
どのような状況か分かりませんが、23歳で神経取らなくてはならないような 親知らずのムシ歯ですと抜歯するのが普通だと思います。善意からなのか、それをあえて手間 暇賭けて治療したにも関わらず、結果が思わしくなかったように見受けられます。「こんなことなら 最初から抜いておけば良かった」と前の先生も思っていらっしゃるかもしれません。

 対処としては、「親知らずは抜くか、根管治療を確認してクラウンを作り直す」を決定してから、 第一大臼歯の根管治療を確認してクラウンを作り直せば問題は解決すると思います。


日付、時間:Fri Dec 10 1:59:31 Japan 1999    氏名: ユミ   
所在都道府県:神奈川   職 業:学生   年 齢:23歳      性別: female  

返信:
回答ありがとうございます。前の歯科での治療は妥当なものなのですね。 ただ一点私のミスで、奥歯の虫歯は親不知ではなく、その手前の歯(第2大臼歯)でした。 親不知はちょっと頭を出した形になっているだけで、虫歯にもなっていないと思います。
確かに私は治療の過程でこの先生に不信感を抱くようになってしまい、今の歯学博士の先生 のもとへと通院を始めました。(神経を抜く際も終わった後に『抜いといたよ』言われるだけで 先に確認をしなかったり、痛さや不具合を訴えても『痛いはずないけどなー』などと面倒そうに 返事されるだけで何も処置を施してくれないことから、だんだん不安を感じるようになったの だと思います。)
一度信用を失うと全てに警戒しがちになり、私も神経質になっていたのだと思います。きっと 誰にとっても良い歯医者さんとは、自分がリラックスし、信用して治療や判断を預けることが できる方のことになるのでしょうね。
これからは安心してお任せできる今の先生のもとで引き続き治療をお願いしていきます。 ありがとうございました。

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