生体のメカニズムを無視することはできません。
医療用のボンド

日付、時間:Wed Sep 16 12:15:40 Japan 1998    アクセスポイント:pl46-toyota10.infosphere.or.jp
氏名: 匿名希望    所在都道府県: 愛知   職 業: 会社員   年 齢: 34歳      性別: male  

質問:
私は歯槽膿漏と診察され歯を抜かなければ為らないと言われました。 最近の手術では、針で縫う代わりに医療用のボンドを使うそうですが歯槽膿漏でできた隙間を このボンドでふさぎ、ぐらぐらになった歯を固定する事は出来ないでしょうか?

ご意見・ご感想:
長年の疑問を質問できる場を与えてもらって有難うございます。 これからもよろしくお願いします。

メールアドレス: tenten@roy.hi-ho.ne.jp   ホームページURL: http://

歯周外科 回答  34歳で抜歯は少し早いですね。該当する歯の処置に対する是非は解りませんが、それ以外の 歯に関しては、せめて徹底したスケーリングとメインテナンスを心がけて二度と同じ過ちを繰り 返さないよう努力して下さい。
 ボンドで歯と骨をくっつける話しですが、結論から申し上げますと、生体のメカニズムを全く 無視した発想で実現は不可能です。
 健全な肉と肉、或は健全な骨と骨は距離が近ければ必ずくっつきます。その際、距離が離れない 様に絹糸またはステンレスの金具で固定しますとより確実に肉や骨が再生して治癒します。 そのような条件の下で人畜無害なボンドみたいなもので固定すると、結果は同じく治癒に導かれます。 ところが、一方が腐った肉や骨であった場合は如何なる手段を講じても再生や治癒は起こり得ません。 これが生体のメカニズムです。
 歯周疾患罹患歯は、歯そのものが腐った状態ですのでそのままでは絶対に周囲の骨とくっつくこと はあり得ないのです。ご指摘のボンドも生体の中で永遠に不変なものではなく、役目を終えると 自然に消滅(吸収)される運命にありますのでいつまでも固定の役目は果たせないのが現状です。

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