矯正はあくまでも審美性の回復!
成人の矯正

日付、時間:Thu Dec 16 10:58:19 Japan 1999    氏名: F.M   
所在都道府県:新潟   職 業:主婦   年 齢:34歳      性別: female  

質問:
はじめまして。私は小さい頃指しゃぶりがひどくそのせいか前歯全体がアーチを 描くように出ています。年をとるごとに出っ歯がひどくなっているように感じてこの年で矯正を 決心しました。
何度か相談を繰り返しながら迷ってはやめてこの年になってしまったのですが、このH.Pを読ん でまた決心がにぶっています。審美的なことが矯正の目的なので歯に関してはトラブルはあり ません。レントゲンを見る限り問題はないとのことで来年に歯を四本抜く予定です。でもどうして も問題のない歯を抜くことに抵抗があることと、矯正をすると今いい状態の歯が弱くなってしまう のではないかということです。今現在歯の骨に問題がなければ矯正をしても大丈夫でしょうか?
矯正専門の所にかかっているのですが、その先生は骨がちゃんとしていればいくつでも矯正は 出来るといいます。あと、年とともに出っ歯はひどくなるのでしょうか?

メールアドレス: munre@d2.dion.ne.jp   ホームページURL: http://

回答  「歯並びが悪い(乱杭歯)とムシ歯や歯槽膿漏になり易い」というのは事実ですが、矯正をして 歯並びを良くすれば歯が長持ちするかというと“???”です。
 歯周疾患に比較的罹患し難い3・4・5番のうち1本を犠牲にするわけですし、矯正期間中の 悪条件は少なからずマイナス要因です。審美性の回復が矯正治療の唯一のメリットであって、 それ以外のことについては“ややマイナス”と考えるべきでしょうね。 致命的なマイナスではあ りませんので、審美性を優先するのであれば矯正することについてはあえて反対するものでは ありません。

 上顎の前歯は、下顎前歯との咬合関係から年齢と伴に前突傾向が強まってきます。 その“前突傾向”を助長するのが、歯周疾患進行に伴う歯槽骨の破壊と臼歯部の歯冠崩壊や 歯牙喪失です。
 極端な例ですが…かみ合わせを支える奥歯を全て失った上顎前歯は、下から突き上げる 下顎前歯の咬合圧でいとも簡単に前方に押し出されてしまいます。

 大切なことは、矯正をする・しないに関わらず、現在の手入れ方法ですと50〜60歳になると 歯周疾患によりほとんどの歯を失うということを認識していただくことです。 生涯歯を残すための努力を確実に行うならば、今異常の前突を防ぐこともできますし、 矯正によるディメリットを完全に帳消しにすることも可能です。

返信:
お返事ありがとうございました。矯正することイコール歯を弱めてしまうという固定観念が少し変わり ました。たとえ矯正の為に歯を抜いても自分の努力しだいで残った歯を大事にしていけるんだと思 いました。
ただもう一つ私が不安に思っていることがあるので相談したいのですが、私の歯はとても大きくて 出ている歯がまっすぐになったときに歯が極端に大きくみえるのではないかということです。前に他 の方の相談に歯がねずみのようになってしまったというのを見てとても気にかかっています。
矯正歯科の先生はそれはのちのち見て行きましょうというのですが、あとから大きな歯を小さく出 来るのでしょか?
さし歯には絶対したくないので矯正という手段を選ぼうとしているのにあとからその部分をさし歯に するというのはいやなのです。ちなみに私の前歯はすこしねじれているのでそのねじれで大きく見 えると先生は言います。大変申し訳ない出が再度アドバイスを頂きたいです。 よろしくお願いします。

回答:
 “前歯のねじれ”と“出っ張り”が解消すれば少しは見た目がよくなるかも知れませんね。 でも根本的な大きさは変えることができませんので、わがままを言っても仕方ないと思うの ですが…。
 「何に重点をおいて納得するか」、費用・労力・ディメリットを差し引いて治療を始める前に 気持ちを整理するようにして下さい。

返信:
再度のお返事ありがとうごさいました。 色々頂いたアドバイスを参考に来年から矯正を始めたいと思います。また相談することがあるか もしれませんがよろしくお願いします。

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