背骨の“ゆがみ”の原因が咬合関係からなのか?
不定愁訴(ふていしゅうそ)

日付、時間:Fri Dec 17 20:39:15 Japan 1999    氏名: M.S   
所在都道府県:埼玉   職 業:学生   年 齢:23歳      性別: male  

質問:
こんにちは。貴重な知識を仕入れさせていただいております。顎関節症と不定愁訴 について相談したい事があります。
12歳から18歳までの6年間、受け口を治すために矯正治療(抜歯無し)をしました。矯正中と その後2年ほどは、左足を頻繁にくじくこと以外は何も無かったのですが、3年ぐらい前か ら左半身に異常が出始めました。常にある左足の捻挫感、背骨脇の筋肉が縮む感じが する、首を左に回せない、などです。クリッキングもあります。まれに左半身の痛みがひどくな る事もあり、一日中寝ている事もあります。
そこで、99年4月から顎関節症治療にはこの人ありと評判の先生の所に通院しています。 治療内容は、スプリントで、ずれている顎の位置を理想的な位置に持っていくというもので、 毎回の診察ごとにスプリントを調整し、症状が消える、もしくは軽くなった位置で永久補てつ をする、という方針です。
スプリントは左側の噛み合わせを高く調節してあり、又、左奥に移動していた下顎の位置を 真ん中手前に持ってきています。そこの医院の方々はちゃんと説明してくれるし、丁寧且つ 一生懸命に治療をして下さっているようなのですが、いまだに良くならず、治るのだろうかと 不安になります。
河田先生が以前他の方におっしゃっていたように、脳腫瘍による 神経の圧迫が原因なのではないか、という可能性も考えられるかもしれませんが、初診時に 起立した状態でもってワックスバイト?で噛み合わせを固定した時には不定愁訴がスッと なくなったということもあり、よく分かりません。
又、成長期の矯正で、骨格自体がずれきってしまっているのではないかと、整体療法も考え ましたが、スプリント治療と平行してよいものかと迷います。あと、座った状態でスプリントを 調整するのですが、座位ではしっかりと噛み合わさっていたのに、治療後に立つと噛み合わ なくなるように感じられます。
そこの先生と技工士さんは「そのことも考えて調整している」と言います。はたして、このまま 歯科の領域でスプリント治療のみを続けて、治るのでしょうか?整体治療などを取り入れた方 がよいのでしょうか?
又、スプリントは起立した状態で調整してもらった方がいいのでしょうか?
先生の意見を聞かせて下さい。よろしくお願いします。

メールアドレス: d9607731@kokugakuin.ac.jp   ホームページURL: http://

回答  “左半身に異常が出始めました”ということは、脳に異常がある可能性もありますがまずは背骨 に問題があると思います。その背骨の“ゆがみ”の原因が咬合関係からなのか、反対に背骨の ゆがみが咬合関係を狂わせているのかを見極めないといけないのではないでしょうか。

 顎関節症治療や整体療法は、精密な検査機器がありませんので重大な疾患を見落とす可能性 があります。検査機器の揃った、整形外科や脳神経外科で全身のスキャンをして異常があるのか どうか、また異常の原因は何なのかを西洋医学的な観点から特定することから始めるべきだと思 います。
 整体療法も時としては有効な治療方法ですし、顎関節症治療との併用が効果を増す場合もあり ます。その場合には、双方の了解を得て治療を併用すべきです。

 スプリントの調整方法については、“大家”ですので心配しないでお任せした方が良いと思います。

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