保険療養規則では小臼歯以降は銀歯と決められています。
第一小臼歯の補綴

日付、時間:Sat Dec 18 22:35:06 Japan 1999    氏名: st   
所在都道府県:千葉   職 業:主婦   年 齢:28歳      性別: female  

質問:
第一小臼歯が虫歯で神経をとりました。その後、銀色のかぶせ物をするか、歯の色と 同色のかぶせ物をするか?歯科医の方に問われています。
前者(銀色)は料金が安く、後者(白)は料金が8万円くらいするそうです。神経はとったのですが、 歯の状態は削ってしまってほとんど原型をとどめていない状態ではなく、正面から見た目はほとん ど正常な状態と変わりありません。歯科医の方は「神経をとったら、必ず歯にかぶせ物をしなけれ ばならない」とおっしゃってましたが、ちょっと納得がいきません。
歯の状態の見ていただいていないのですが、なにかアドバイスがありましたらお願いいたします。

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回答  抜髄した第一小臼歯の理想的な補綴方法は、メタルボンドに よる全部被覆冠でしょうね。
 抜髄した歯は年々変色すると伴に脆くなってしまいます。割れ方によっては致命的なダメージ により抜歯に追い込まれる可能性があります。その危険を回避するためには、スッポリ被せて しまう全部被覆冠が安心です。しかも、外観的なことを考慮するとできることなら“銀色”は避け たいところです。

 ところが、保険療養規則では小臼歯以降は銀歯と決められています。「白い歯は贅沢品」という 認識ですね。「保険料を強制的に徴収しておいて、必要なものに支払わない」のはまことに失礼な 話だと思いますが、現状の制度下では仕方のないことです。保険の効く 銀歯か、保険外の歯を選択するしかないかも知れません。

 考え方を少し変えると、“割れる”といっても必ず致命的な割れ方とは限りません。確率的には 2%程度かもしれません。しかも危険率が高まるのは抜髄後10年以上経ってからです。 普通はそれまでに、二次カリエスになるか、部分的に少し“欠ける”ことが多いので、全部被覆は その時に考えることにするのも有力な選択肢です。
 幸いにも“原型を留めている”とのことですので、多少金属が見えるとは思いますが インレーで修復することが可能かも知れません。

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