歯周疾患と根管治療に精通した医院を選ぶのが最善の方針です。
重度の歯周病

日付、時間:Sun Dec 26 23:36:10 Japan 1999    氏名: H.T   
所在都道府県:東京   職 業:主婦   年 齢:27歳      性別: female  

質問:
重度の歯周病になやんでいます。上の前歯4本(1と2の部分です)がすいたように すきまができ、だんだんと前へおしやられたかんじになりました。。
通っていた歯科医から「これ以上、この部分の歯周病治療は無理」と言われ、抜歯後、義歯を 入れています(しかし、まだ仮歯の段階です)。ほかの歯も動揺があり、たまに睡眠不足な どの無理をするとはれるときもあります
麻酔を用いた歯石除去まで治療をやった段階で、通っていた病院が遠いこと、子供をあずけ て治療できる施設がなかったことなどあり、今はその病院には通っていません。 義歯が仮歯だからなのか、うまくあわず、人前に出るときだけ我慢して使っているという状態です。 子供(現在1才2ヶ月です)をあずけられ、なおかつ歯周病と義歯に関して精通している歯科医を さがしております。

ご意見・ご感想:
自分の家のちかくにこの医院があれば・・・と思いました。

回答  27歳で歯槽膿漏による抜歯は、とてつもなくヒドイか早すぎた決断だったように思います。 教科書的には、“若年性歯周疾患”といって超・珍しい症例として掲載されていますが、私の 20数年間の経験では全く考えられない状況です。

 とは言っても歯周疾患の進行傾向が強いことには間違いがなさそうですので、過ぎたことは さておいて今後の対応を第一に考える必要がありそうですね。
 育児の施設がある病院はほとんど期待できないと思います。義歯よりもBridgeによる回復が 望ましいと思いますが、そのためには歯周疾患と根管治療に精通した医院を選ぶのが最善 の方針です。

 幸いにも東京ですから、歯周病学会の認定医も多くいますので、通院に便利な先生を選ぶ ことも可能です。 歯周外科医一覧表に記載されて いる医院の中からフィーリングの合うドクターを早めに見つけて生涯の健康を確保するよう 心がけて下さい。

返信:
こんにちは。とても素早い返答をいただけたので、ちょっと胸が熱くなってしまいました。
通っていた歯科医からは、ブリッジをかけるには1本1本が自分達だけで精一杯の状況なので 無理と診断されていました。先生がおっしゃっているブリッジとは、インプラントのことなのでしょ うか? 
マスコミ等で、粗悪な処置をほどこされ、悲惨な結末をたどった患者さんなどを見ると、どうしても 躊躇してしまうのです。先生のH.Pでもインプラントについての症例がでていましたが、インプラン トでの治療ができない場合は、どんな場合ですか?

はっきり言って、とてつもなくヒドイ症状だと思います。通っていた歯科医からもこんなにひどく なる理由がわからない。と言われました。だから抜歯もしかたないし、これからもずっと義歯しか つかえないと思っていました。もしも、インプラントで大丈夫なら、それにこしたことはないのです が・・・

自分とのフィーリングや、通いやすさもあるとは思うのですが、これから歯科医を探すにあたって、 注意して見る点などはありますか?
前に通っていたところは、最初はよい先生に出会えたと思ったのですが、だんだんと、院内での スタッフへの横柄な態度(あいさつをしない)などが目につき、すこしずつ信頼が崩れていったのが 、通わなくなった大きな原因だったので。 たぶんメールだけでも相当、大勢の方を見ていらっしゃることと思いますが、もう1度質問に答えて いただけますか? よろしくお願いいたします。

回答:
 インプラントも決して悪いものではないと思いますが、まずは通常のBridgeがお勧めです。発想の 原点が異なりますのでこの方法が他医院で同じようにできるかというと無理かもしれません。
@ 歯周疾患の抑制に経験と自信があるか。
A 長期保存にはBridgeによる連結固定が有利。
B 歯周疾患進行抑制には無髄歯が有利。
C 抜髄する限り根管治療に自信がなくてはダメ。
以上の条件や価値観が備わらないとBridgeという結論にたどり着けないかも知れません。

 インプラントも歯周疾患の抑制が可能であってこそ価値ある治療方法だと思います。場所的には 植立は可能だと思いますが、歯周疾患進行傾向が強いということは、アレルギー反応が強いとか 免疫抵抗力が弱いということですので明らかにマイナス要素が強いと思われます。ただ、失敗の 可能性が少し高いとはいっても実際は植立してみないと分からないのが現実です。

   治療の良し悪しはものすごく大きな開きがあるにも関わらず、なかなか判断し難いものです。 無口な先生もいますが、説明が丁寧とか質問に明確な回答が得られるのは知識と経験が豊富な 証拠です。また、治療中や治療直後の痛みは別にして、後々痛みを残さない治療が的確な治療で あることを基本に考えれば、ある程度の目安にはなるのではないでしょうか。


日付、時間:Fri Jan 28 0:30:41 Japan 2000
質問:
こんにちわ。 1月ほど前にメールのお返事をいただいたものです。(27才で歯槽膿漏の為、義歯をつけています。 覚えていらっしゃるでしょうか?)
早く自分にあう歯科医を探そうとは思っているのですが、一旦、足が遠のくとなかなか毎日の生活 をだましだまし送っているのが現状です(それがよくないことだとわかっててあせっているのも事実 です)。

それで質問なのですが、遠方からでも河田先生の治療はうけられるのでしょうか。 きっと症状などによって違うとは思うのですが・・・ 前に、今義歯をつけている上の前歯4本をブリッジにするのがよいのではないか、とアドバイスを いただいたので、そのブリッジを先生にかけていただいて、その後の歯石除去などの定期的な メンテナンスは近くの病院でやってもらう、という事って可能ですか?
気にしすぎと言えばそれまでなのですが、前にブリッジはかけられないと断言されたので、その 言葉がひっかかっています。

あともう一つ質問なのですが、「歯周病学会認定医」というのは簡単にいうとどういう基準で選ばれ るものなのですか?
認定医だったら治療の善し悪しにあまりばらつきがないものなのでしょうか?
お忙しいところ、申し訳ございません。

回答:
 東京から実際通われた方もいらっしゃいますので、ブリッジの治療は可能だとは思いますが、 圧縮して治療下としても少なくても数回は通っていただかなくてはなりません。しかも、多少無理 な形での治療となりますので、ブリッジの破折や脱離などの可能性が高いので後々のトラブル が危惧されます。
 トータル的な治療とメインテナンスがあってこそ満足のできる予後が得られるものですので、 何処まで管理できるかについて自信がありません。一度拝見した上で、具体的な対応を考える 余地は十分ありそうですがいかがなものでしょうか?

 認定医につきましては、学会への在籍年限以外に、学会発表や歯周疾患 の臨床実績が評価の対称になります。少なくとも認定医を取る意欲があるわけですから、一般より 歯周疾患治療に熱心であることは間違いないと思います。人間的な評価では必ずしも良いとは限り ませんが、ある程度の安定感はあるように認識しています。

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