日付、時間:Sun Jan 2 1:12:51 Japan 2000
氏名: J.S
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:32歳
性別: female
メールアドレス: jun-29@mx2.harmonix.ne.jp
ホームページURL: http://
年末・年始は何かと忙しく、“体調を崩して=抵抗力の低下”により炎症がヒドクなって腫れたり
出血する傾向が強く感じられます。体調の回復に伴って炎症も治まってきますので、原因を
ストレスや 肩こりのせいだと理解
されているようです。
しかし、原因はあくまでも局所に存在する異物です。異物=アレルゲン(アレルギーの元)=
炎症を惹起するもので、今回のケースでは歯石が主たる原因だと思います。
言葉の定義も問題ですね。診断名としては“ 歯周疾患=
歯周病=歯槽膿漏”です。歯槽膿漏は世間一般に通用している言葉で、イメージとしては、
歯周疾患の末期状態を表現しているように思います。年齢と状況から考えて、初期〜中期の
歯周疾患(歯槽膿漏)ではないでしょうか。
歯槽膿漏の一番の特徴は、歯を支えている歯槽骨の破壊です。その破壊を起こす過程で、
出血や排膿(口臭の原因)といった炎症活動の症状が見られます。一旦破壊された
歯槽骨は原則として再生しませんので、「歯槽膿漏は治りません」
という表現も正しいと思います。
反面、歯石を取って二度と歯石が着かないようにすれば、炎症を抑えて新たな歯槽骨破壊を
抑制することは可能です。つまり出血や排膿はなくなりますので「歯槽膿漏は治ります」という
表現も間違いではないように思います。
「歯槽膿漏はコントロールできます」というのが一番正しい表現方法ではないでしょうか。
どんどん進行していく破壊活動を、80歳・90歳まで抑制して現状維持ができるならば
生涯自分の歯を使うことができます。
ブラッシング指導が全盛のご時世ですが、ブラッシングだけでは無理!!
徹底した歯石の除去と毎月のプロフェッショナル・トゥースクリーニングが不可欠です。