日付、時間:Fri Jan 7 6:46:28 Japan 2000
氏名: 佐藤
所在都道府県:東京
職 業:主婦
年 齢:36歳
性別: female
質問:
先日は元旦に質問させて頂いたのにも関わらず、早速のお返
事有り難うございました。
右下8番の銀詰め替え後、水、湯にしみる件でお世話になりました。実はその手前の7番(銀冠で
あった歯)を10月末に抜歯しました(理由は、歯槽膿漏でした、ブリッジをする予定)。
そして、15年前に左下5、6を(5番抜髄後、ブリッジ)ブリッジにした5番がレントゲン結果、骨の
半分がとけているので抜歯が必要だと説明されました。そしてその後、4番にかけブリッジをしま
しょう。との予定になっています。
銀冠の歯を失い、そして今回はブリッジの歯と大変ショックです。いずれはこの4番もと思うと恐ろし
いです。そこで、どうか又質問させてください。
1>骨の半分がとけてしまったらやはり抜歯しかないのでしょうか?
2>かぶせ物の歯を一生もたせるにはどのような配慮が必要でしょうか?無理でしょうか?
3>抜歯後、遅くても何ヶ月以内にブリッジをはめるのが理想でしょうか?
どうか宜しくおねがい致します。
ご意見・ご感想:
海外の先生と思う様にスムーズに質問が出来ないため、この様なご親切な
ホームページ、先生に感謝するばかりです。
抜歯の基準は、診る先生の経験と価値観、それに技術により全く異
なります!!
“骨の半分がとけてしまったら抜歯”というのは、残念ですが一般的な基準です。その先生から
見れば、それ以上の努力は無駄だし、患者さんに無用な苦痛を与えると思っていらっしゃるでしょう。
私から見れば、努力次第で10年でも20年でも使える歯を抜いて、状況の悪化を助長するだけと
思います。
抜歯が適切な処置だと思っていらっしゃる先生に、いくら保存をお願いしてもムダです。また、
反対に、私のような医院に来て「抜いてくれ」と言われても絶対に抜きません。そんなに抜きたけ
れば他に行ってくれとお願いします。
抜歯の基準がどの程度なのかは外見からは全く判断が出来ません。ネットが発展すればその
辺の情報も分かる日がくるかも知れません。
“かぶせ物の歯を一生もたせる”為には、まず今現在健全である歯を生涯保たせる努力が必要
です。これは分かっているようでほとんど分かっていないのが現実のように思います。ダメになりか
かった歯を10年・20年使えるように努力しても、20年も経てば健全なはずの歯すらダメになっていま
す。
これは患者さんの責任ではありませんが、クラウンを被せるにあたって確実な根管治療と歯牙
形成段階で完璧な歯石除去が必要です。さらに、これは患者さん自身の問題として、毎月歯石を
取る習慣を身に付けていただきたいと思います。これなくして歯を生涯保たせることは不可能と言
っても過言ではありません。
Bridgeの作成時期は、抜歯窩の治癒する1か月後から2〜3か月以内に装着するのが理想的
です。あまり長期間放置しておくと歯が倒れこんだり、対合歯が挺出してきますので咬合関係に
狂いが生じてしまいます。