最善を尽くすには患者さんの理解が必要です。
積極的な治療

日付、時間:Sun Jan 9 12:48:07 Japan 2000    氏名: KN   
所在都道府県:東京   職 業:その他   年 齢:50歳      性別: female  

質問:
こんにちは。「あなたの街の歯周外科医」でさがした歯科医院に行っています。 補綴のことでご相談します。
上の歯は右1左1234が差し歯、小臼歯、大臼歯はありません。下は右67がありません。下顎が 小さく、前歯は約1.5cm位差があり、噛み合っていません。無意識に下顎を出して噛んでいます。 このまま部分入れ歯にした場合、できるだけ合うようにしても、多少の不具合は妥協しなければ ならないかもしれないとのことです。
インプラントにする場合は,左下の小臼歯の重なっているところなどを真っ直ぐに治してから,上顎 を中に入れる手術(口腔外科の先生の話では下顎を出すより上を入れたほうが見た目よいとこと) をする同時に左上顎の骨移植をしてインプラントを植立し、上の歯を少し中に入れるとのことです。
今、仮の入れ歯を入れていますが,もともと発音が良くないのがさらに悪くなり,人と話すのが苦痛 になっています。かといって、年令やあまり良くない歯の状態で外科矯正するのもどんなものか。 入れ歯の作り方ではっきり発音できるようになるのでしょうか。10年前より術後の大変さは軽減さ れているのでしょうか。どのようにしたら一番良いのか判断がつきません。

回答  臼歯部の支持を失って咬合関係がかなり乱れているみたいですね。 歯周疾患の進行を抑制すると伴に、臼歯部の咬合を決定して前方傾斜した前歯を可及的に 正常位置(方向)に戻す(咬合の再構成)のが理想的な治療方法だ と思います。

 幸いにもかなり積極的な治療を予定されているようですので“お任せ”されてはいかがでしょうか。 最善の治療が必ずしも“術後の快適さ”を約束するものではありませんが、他にそれを上回る治療 方法はないように思います。また、治療後に余程の自信がないとそれだけ積極的な治療は提案でき ないようにも思います。例え今までの経験上、自信があっても、これから始める治療に対して“必ず” という自信がないのは誰しも同じでしょうし、患者さん同様不安も交錯しているはずです。  ついでに言えば、「できることなら関わりたくない」という気持ちもあるかもしれません。術前にあまり 不安を訴えられると、「じゃぁ、治療を止めましょうか」という消極的な気持ちになってしまいます。

 最後に、治療を最後まで完遂された患者さんで、大きな不満をもたれている人はほとんどいない ように認識しています。それと、必ずしも満足な結果ではないでしょうが、総義歯は何時でもできます ので、ダメだとあきらめた時点で考えられても遅くはないように思います。

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