日付、時間:Tue Jan 11 17:58:19 Japan 2000
氏名: 桐 直也
所在都道府県:東京
職 業:会社員
年 齢:25歳
性別: male
質問:
現在,虫歯で歯科医にかよっていますが,セパレーションリングという器具を
用いた治療をおこなっています。
そのお医者さんによると,そのリング(ゴムのリング)を歯の間に挟んで歯の間をあけることによっ
て治療を行いやすくするとのことでした。しかし,色々と歯科関係の本を調べましたが,そのような
器具に関する記述がなく実態がよくわかりませんでした。
果して,この方法による虫歯治療は,現在の医学界においてどのような位置づけなのか,伺いたい
のですが・・・
“セパレーションリング”って聞いたことがあるようなないような。あったら便利そうで、あると
足手まといみたいな奇抜なアイデア商品のようですね。
言葉で説明するにはちょっとしんどい、見れば一目瞭然…。
前歯の歯と歯の間にあるムシ歯(隣接面カリエス)を治療するに当たって、ただ単に削って詰めた
だけでは治療後に隙間ができてしまう可能性があります。また、歯茎に接する部分のムシ歯では
詰めたレジンがはみ出してしまう可能性もあります。
その点、治療時に歯と歯を押し広げて治療すれば、治療後に隙間が生じる可能性が少なくなりま
す。それと、歯肉との接触部分に楔を槌込むように操作してやるとレジンのはみ出しを最小限に抑
えることも可能です。
かつて(今でもありますが)、このような状況で治療する際、ウェッジといって木で作った三角形の
爪楊枝みたいなモノを歯と歯の間に押し込んで歯を広げた状態で治療することが推奨されていまし
た。理論的には理想的な操作方法のようですが実際にヤッテみると、出血したり、ウェッジが必ずし
も歯の形に添わないので結局はみ出してしまったり…と臨床的には今一つでした。
結局は、セルロイドストリップス(透明なセルロイドテープ)を綿密に圧接した方が綺麗にできるよう
な気がしました。そのような欠点を改良した新しい形の便利グッズのようですね。
ご意見:
桐 直也さんの質問に対するご回答への補足をさせていただきたく思います。
セパレーションリングといって使用されているのは歯科矯正にごく日常的に使用される材料で、歯に
帯環(バンド)を装着するためにごくわずかな空隙を空けるものです。
隣接面の分離にウェッジより便利だと思って工夫されたのでしょう。
メールアドレス: pi-san@mvj.biglobe.ne.jp
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一言:
ご助言ありがとうございました。今後とも宜しくお願いいたします。