日付、時間：Sat Jan 22 22:12:36 Japan 2000 　　 氏名： Y.Y　　　
所在都道府県：兵庫　　 職　業：会社員 　 年　齢：30歳　　　 　 性別：　female　　

質問：
はじめまして。現在歯の治療についての悩みがあり、突然で大変失礼ではありますが、 ご質問させて頂きたく存じます。
私は７年程前に上の前歯（側切歯）１本を保険適用内で差し歯にしました。１０日程前にその差し 歯を押すとその奥に弾力があることに気づき診察してもらったところ、差し歯の根元に大きな膿袋 があるといわれ治療することになりました。
最初の治療で仮歯をつけてもらったところ、この１０日間で食事中に２回仮歯が取れ、そのことを 担当の先生に話すともう一度レントゲンを撮られ、「差し歯の根元の歯にひびが入っているので、 そのせいで仮歯がとれてしまう。この先差し歯を入れ直してもまた取れるので、抜歯してブリッジ かインプラントにするしか方法がない。治療費は３５〜４５万ぐらいかかる。」と言われました。
私が見たところ、仮歯は奥に差し込むようなものではなく接着剤でつけただけのもので、私には 単に接着剤が弱かっただけなように思えるのですが、歯にひびが入っているせいで仮歯がとれ やすいというのは本当なのでしょうか？
　私にとってはブリッジやインプラントにすることには非常にためらいを感じますし、もし歯にひびが 入っていたとしても今まで差し歯が外れて困るということもなかったので、できればもう一度前回 と同じ状態の差し歯にしてもらって、それでも本格的に接着した差し歯が何度も外れるようであ れば、ブリッジやインプラントについて再考するということにしたいのですが、歯にひびが入ってい る以上それも無理なのでしょうか？
歯科医院では保険適用内の治療についての説明も全くなく、少々不安に感じています。お忙しい ところ申し訳ありませんが、アドバイスを頂くことができましたら大変嬉しく思います。どうぞよろし くお願い致します。

メールアドレス： YokoY@mcn.ne.jp　　 ホームページURL： http://

　私の場合は即日充填を原則としていますのでそれ程困ることもないのですが、根管治療中の 仮歯は、維持が悪いのでえてしてはずれ易いものです。かといって強いセメントを使うわけにも いかず…、困った問題ですね。

　それよりも、本当に“ひびが入っている”のであれば抜歯の可能性が高いように思います。 ヒビもしくは穴の状況が分からないので対応が可能なのかどうかが不明です。仮歯の脱離を しつこく言われるので、苦し紛れの言い訳のようにも思いますので、仮歯については“無いより まっし”くらいに思った方が良さそうです。
　ヒビに対する対応と、根尖病巣の治療を優先してできるだけ歯の保存を心がけるべきです。 もしそれがかなわないのであれば、インプラントやBridgeの検討をしなければなりません。

　インプラントは保険が効きませんのでちょっと高いかなとは思いますが、費用はそんなもの かもしれません。Bridgeは、保険でも対応が可能ですので２万円以下で回復が可能です。

質問：
一昨日、「差し歯の歯根のひび」について質問させて頂いた者です。早々にご返事頂き ましてどうもありがとうございました。
今通っている歯科医院では抜歯するしか方法がないと言われていたので、今日別の歯科医院で 診察して頂きました。結果は、「抜歯しなければいけないようなひびはない」ということでし た。 また、歯根先端部の膿袋はレントゲンで見るとまわりを白い線で囲まれていることから、何年も成長 が止まっているものだそうです。そこで、治療としては「根管壁を何回か清掃し、膿袋は除去するの が難しいためそのままにしておき、もし数年後にその膿袋が炎症をおこした場合は切開によって除 去する」ということでした。果たして、この治療でお願いしてよろしいのでしょうか？
　抜歯しなくてよくなったのは嬉しいのですが、「膿袋が炎症をおこした場合は切開によって除去す る」という点がひっかかっています。どのように判断すべきか途方にくれており、お忙しいところまこ とに申し訳ありませんが、再び先生のアドバイスを頂くことができましたら大変嬉しく思います。どう かよろしくお願い致します。

メールアドレス： YokoY@mcn.ne.jp　　 ホームページURL： http://

　まずは抜歯が回避できて良かったですね　(^o^)y-~~゜゜゜
“何年も成長が止まっている”かどうかは分かりませんが、根管治療と根管充填に問題がなければ 根尖部の病巣は治癒します。

　ただ私が引っかかるのは、“数年後にその膿袋が炎症をおこした場合…”という部分です。根管 充填に問題がない場合でも、根管治療時の刺激や異物の押し出しによって充填直後に炎症を 起こす可能性はあります。その時には、迷わず 根尖部の掻爬を 選択すべきですが、数年経って炎症がある場合には根管充填に問題がある時です。その時に 根尖部の掻爬を行ってもムダ！！その時にはもう一度根管治療からやりなおすべきです。

　数年先のいらぬ心配になるように、これから始める根管治療をキッチリやってもらってください。

返信：
度々のご相談にもかかわらず、早々に丁寧なご返事を頂きほんとうにありがとうございます。
これで安心して昨日診て頂いた先生の治療を受けることができます。根管治療が問題なく終わる かどうかは今後の経過を見ながら確認してみます。
このホームページで先生にご相談にのって頂く事なかったら、きっと取り返しのつかないことになっ ていたと思います。治療がきちんと終わりましたらまたご報告させて頂きます。本当にどうもありが とうございました。