期間の長短は別にして、治るものは治る。
抜歯後のしびれ

日付、時間:Tue Jan 25 23:31:55 Japan 2000    氏名: H.I   
所在都道府県:東京   職 業:その他   年 齢:34歳      性別: male  

質問:
よろしくお願いします。私の母のことなのですが、左の下の親知らずを1年3ヶ月前に 抜いたのですが、抜いたところがその時からしびれるようになり、大学病院の歯科、口腔科など で診てもらったのですが「治るまで2、3年かかるかもしれませんね?」と言われマッサージくらい で、それからは特に治療する事もなくずっとしびれた状態がつづいています。
「このまま治らないのでは!」と不安になり神経が病んでしまいまして現在は神経科の治療を受 けているのですが、この左の下の歯を抜いた所の痺れ以外は特にストレスになる事もありません。 その外に心配事もないのでこのしびれが無くなれば神経の病も良くなるのではと考えているので すが、何か良い方法があれば教えていただきたいのです。
よろしくおねがいします。母は54歳特に大きな病気はした事がありません。親知らずを抜いた時 は切開してかなり苦労したみたいです。

回答  下顎神経と親知らずは非常に近接した位置関係にあり、下顎智歯抜歯に際しては常に“神経 損傷→知覚麻痺の危険”と隣り合わせの抜歯になります。実際には、幸いにほとんどのケースが 知覚麻痺を起こすことなく治癒します。

 知覚麻痺は、下顎神経の損傷が原因となっているはずですが、損傷の程度と回復力の違いに 比例して回復期間が異なります。神経を全く切断したとしてもある程度の回復が見込まれるようで すので、通常の損傷では必ず回復するものと思われます。ただ、他の組織と違って神経組織の 回復は極端に遅いといわれていますので、回復に2年・3年かかった例も多くあるようです。

 現在1年3か月でまだしびれているとのことですが、しびれの程度と範囲は直後に比べて多少 なりとも小さくなっていませんか?小さくなったその延長線上に回復があるはずです。  神経の回復に関しては特効薬はありません。自然の回復力に頼るしかないのが現状です。 回復を少しでも早めるには、回復力の増強しかありません。そこで、西洋医学的にはビタミン剤の 投与等を行います。“回復力の増強”であれば東洋医学的手法の方が有効かも知れません。 “針”とか“指圧”による回復促進が一般的な対処方法です。

 一方、精神的な側面から見ますと、“期間の長短は別にして、治るものは治る”と割り切って、 のんびり構える姿勢が大切だと思います。

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